写真=Ulak

Ulakは6月10日、macOS向けデジタルフォレンジック製品「DFAS Pro Mac」を発売したと発表した。これまでWindows中心だった対応OSをmacOSに広げ、年内にはLinux版も追加してマルチOS対応を強化する。

同社によると、DFAS Pro Macは、現場でデジタルデータを選別・分析し、調査や意思決定を支援するフォレンジック製品だ。Windows版の主要機能とサービスをmacOS環境でも利用できるようにした。

背景には、業務環境の多様化に伴うMac端末の導入拡大がある。在宅勤務やハイブリッド勤務の広がりを受け、私物端末を業務に使うケースも増加。これに伴い、内部監査や情報漏えい調査、インシデント対応、訴訟対応に向けた証拠保全などで、macOSのフォレンジック需要が高まっているという。

一方、macOSはOSの特性上、厳格なセキュリティポリシーやデータアクセス制限が多く、現場調査や情報監査には制約があった。このため従来は、対象機器のデータを現場で先に収集し、外部のラボに持ち帰って分析する手法が一般的だった。その過程で、分析できるデータが限られたり、調査目的と無関係なデータまで収集したりする恐れもあったとしている。

DFAS Pro Macは、インストール不要で接続後すぐに使える現場向けデバイスとして提供する。事案に関わる重要証拠を優先的に選別して収集・分析できるよう設計し、フォレンジックの専門知識がなくても扱いやすい操作性を備えたとしている。

発売と同時に、捜査機関やゲーム開発会社、流通大手など既存顧客を対象とした実証事業も進めている。実効性を検証するとともに導入スケジュールを調整し、そこで得た意見を基に、メッセンジャーや協業ツールなどサードパーティー製ソフトの分析機能も強化する計画だ。

年内にはLinux版も追加投入し、Windows、macOS、Linuxの3OSを単一基盤で分析できる統合デジタルフォレンジックプラットフォームの高度化を進める方針だ。

Ulakのキム・ボンソク代表は「今回のmacOSフォレンジック製品は、単に対応OSを1つ増やしただけではない。マルチOS化が進むデジタル業務環境に対応するうえで重要なマイルストーンになる」とコメント。「現場で即時に活用できる実務型フォレンジック技術を基盤に、統合デジタルフォレンジックのエコシステムを拡大していく」と述べた。

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