ビットコインが2028年に過去最高値を更新する可能性があるとの見方が出ている。一方で、その前に今サイクルの安値を付ける局面が訪れる可能性もあるとして、市場では下値の見極めに関心が集まっている。
Cointelegraphが9日(現地時間)に報じたところによると、暗号資産アナリストの間では5万3000ドル(約795万円)を重要な買い場として見る向きがある。
ビットコイントレーダーのボブ・ルーカス氏はYouTubeで、ビットコインの4年サイクルは依然として機能しているとの見方を示した。市場ではたびたび「今回は違う」との声が上がるものの、過去の局面でも同様の主張は繰り返されてきたと指摘した。
同氏によると、今サイクルも過去の強気相場と弱気相場で確認されたパターンにおおむね沿って推移しているという。
ルーカス氏は、ビットコインが足元で6万ドルを割り込んだとしても、過去の弱気相場の底値と比べれば、なお従来の過去最高値に近い水準にあると説明した。直近4年間の価格帯の中央値は約5万3000ドルで、この水準はサポートにもレジスタンスにもなり得るほか、弱気相場の終盤における買い場になる可能性があるとみている。
また、今サイクルの安値形成時期については、46週目を中心に前後10%の範囲に収まる可能性が高いとした。足元は44週目に当たり、いわゆる底打ちの時間帯に近づいているとの認識を示した。ルーカス氏は「現在の4年サイクルは終盤に向かっているが、これまでのサイクルと大きな違いはない」と述べた。
今後の相場展開では2028年が焦点になる。短期的な反発の有無よりも、長期のサイクル構造を重視した見立てといえる。
ただ、市場にはなお慎重姿勢が残る。明確な反転シグナルが乏しいため、トレーダーの間では強気の底値予想よりも様子見ムードが優勢だという。
マクロ経済や地政学リスクも相場の重荷となっている。こうした環境下では、一部の分析者は特定の価格を底値と断定せず、まずは反応を見極めるべきゾーンとして捉えている。
トレーディング分析サービスのMaterial IndicatorsはX(旧Twitter)への投稿で、ビットコイン相場には「すでに底を打った」との楽観と、「まだ下落余地がある」との恐怖が同時に表れていると指摘し、弱気相場で典型的に見られる特徴だと分析した。
6万ドル水準も、短期的な相場心理を左右する節目として浮上している。QCP Capitalも最近の分析で、ビットコインは現在、心理的な分岐点にあると指摘した。
相場の方向感が定まらないなか、市場では6万ドルを回復できるかどうかに加え、5万3000ドルを維持できるかが重要な焦点になっている。
足元の注目点は大きく2つある。短期的には、今サイクルの安値形成局面に入りつつあるのか、そして5万3000ドルがサポートとして機能するのかが焦点だ。
中長期的には、4年サイクルが再び機能し、2028年の過去最高値更新につながるかどうかが最大の注目材料となっている。