写真=XLOGのチャン・ソクジュ代表

リアルタイムデータ複製ソリューションを主力とするXLOGは、2026年の売上高を60億ウォン規模へ引き上げる目標を掲げた。2025年の45億ウォンから約3割の増収を見込む。AI学習用データの統合や災害復旧(DR)向け投資の拡大を追い風に、主力製品であるCDCとIDLの拡販を進める考えだ。

チャン・ソクジュ代表は「データベース移行に伴うデータ移動にとどまらず、AI学習用データの統合やDRシステム向けでも、リアルタイムデータ複製ソリューションの需要が増えている。高速性とコスト競争力を武器に、グローバル企業向けの競争力を高めたい」と述べた。

同氏は、データセンター火災をきっかけにDR向け予算が増えたことも需要拡大の背景にあると説明した。「AI学習用のリアルタイムデータ統合やDR分野でも需要が広がっている」として、目標達成に自信を示した。

リアルタイムデータ複製は、システムを止めることなくデータを別の場所に移せる点が特徴だ。移行時にはデータ欠落が許されないため、技術の完成度が低ければ顧客獲得が難しい分野とされる。

参入企業は多くない。海外ではOracleやQuest Software、韓国ではXLOGやTmaxSoftなどが市場に参入している。

チャン代表は「リアルタイムデータ複製では、稼働中のシステムでもデータ欠落なく適用できなければならない。特に、ダウンタイムなしで可能な限り速く複製することが重要だ」と語る。

DR構築を例に挙げると、ソウルからプサンにデータを複製する際、2~3秒といった許容基準を設けるという。同氏は「一般的にCDCは3秒を超えない」と説明。「速いだけでなく、正確に複製しなければならない。欠落は許されない」と強調した。

XLOGの主力製品はCDCと、データ移行ソリューションのIDL(Initial Data Loader)だ。

IDLは大容量の初期データを移行先のDBに一括転送する製品。これに対しCDC(Change Data Capture)は、移行後に発生した変更分を移行先システムへリアルタイムで複製することに重点を置く。

利用企業はダウンタイムなしで新システムにデータを複製しながら、本番稼働前にリハーサル工程を踏む。チャン代表は「異種DBへの切り替えでは、事前リハーサルが必須だ」と話した。

同社によると、XLOGのソリューションは構造化データを中心としつつ、非構造化データのうちファイルデータの複製・移管にも対応する。海外製品に比べて価格競争力があり、異種DB環境でも比較的高速に複製や移行を行える点が強みだという。

チャン代表は「OracleからOracle DBへ移行するケースでなければ、XLOGの方が速い場合が多い」と説明した。「管理者向けの監視環境やUIも、国内企業のニーズに合わせている」とも述べた。

価格面では「海外製品より確実に安い」と強調した。複製の過程でデータ不整合が生じる場合があり、その際にはValidatorソリューションで整合性を確認する必要があるという。

XLOGはValidatorを基本機能として提供している一方、海外ベンダーでは別売りとなるケースがあるとしている。

同社は、韓国のグローバル自動車メーカーを含む有力企業で多数の導入実績を持つ。チャン代表によると、韓国内ではDR、データ移行、海外拠点と本社間のデータ連携を支えるリアルタイム連携の需要が多いという。

海外展開も進めている。XLOGは、東南アジアで事業を展開するシンガポールの協力会社Kグローバルハブを通じて海外拠点を拡大している。チャン代表は「3年前から営業を始め、昨年から成果が出始めた。今年は意味のある水準の売上高を期待している」と述べた。

同氏は、リアルタイムでデータを移す需要が増えるとの見通しを背景に、2014年にXLOGを創業した。その見方は現在も変わっていないという。

チャン代表は「創業当時、クラウド、ビッグデータ、AIが広がれば、データもリアルタイムで動かざるを得ないと考えていた。想定より立ち上がりは遅いが、リアルタイムデータ複製の方向に進まざるを得ない」と語った。

さらに「海外ベンダーのシェアが高く、まだ開拓余地は大きい。海外ではクラウド移行後にコストを理由にオンプレミスへ戻す企業が多いが、韓国でもこうした流れが目立ち始めており、XLOGにとって新たな機会になる」と述べた。

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