XRPは当面、明確な反発を見込みにくい状況にある。Glassnodeのオンチェーン分析では、含み損を抱えた供給量の増加とネットワーク需要の鈍化が同時に進んでおり、相場の重荷になっていることが示された。
U.Todayが9日(現地時間)に報じたところによると、Glassnodeは6月のオンチェーンデータをもとに、XRP Ledgerでは2025年の投機的上昇の反動が続いていると分析した。
焦点となっているのは、ネットワーク需要の弱まりと損失確定の売り圧力が並行して強まっている点だ。Glassnodeは、ネットワーク内の実需がほぼ失われる一方で、損失を抱えた投資家の売りが広がり、これがXRPの市場価値を押し下げているとみている。実現損益の90日移動平均は0.38まで低下し、実現損失1ドルに対して実現利益は0.38ドルにとどまる水準となった。
前年とは市場環境が大きく変わった。複数年ぶりの高値を更新していた局面では、利益確定の規模が損失売りの50倍に達していたが、足元では下落の長期化に伴い、損失を伴う取引が優勢となっている。この結果、流通量の約41.5%に当たる265億XRPが損失圏にあり、利益状態にあるアドレスの比率も58.5%まで低下した。
市場参加者の売り圧力も強まっている。価格下落局面でコインを移動させている層の多くは、相場上昇後に参入した投資家で、損失を受け入れてポジションを整理していると分析された。反発局面でも上値では戻り売りが出やすい一方、下値では価格を押し上げるだけのネットワーク活動が確認できないという。
オンチェーン活動の縮小は、手数料支払い量にも表れている。1日平均の手数料支払い量(90日移動平均)は、2025年2月の5900XRPから足元では500XRPまで減少した。Glassnodeは、この91.5%減について、単なる手数料効率の改善ではなく、投機熱の沈静化後に利用者離れが大規模に進んだシグナルだと指摘した。価格は急落を免れているものの、ネットワーク手数料は事実上の底ばい圏に張り付いているとしている。
こうした動きは、XRP相場の反発条件がそろって弱まっていることを示している。損失圏にある大規模な供給量は、相場反発時の売り圧力になりやすい。加えて、ネットワークの実需を示す指標も、追加上昇を支える材料にはなっていない。Glassnodeは、足元で急速なトレンド反転を見込む見方は、ブロックチェーンデータが示す実態と整合しないと評価した。
今後の注目点は2つある。損失圏の供給量がどの程度整理されるか、そして急減したネットワーク活動に回復の兆しが現れるかだ。現時点では、上値の売り圧力と低迷する需要指標が同時にXRPの重荷となっている。