ビットコインのイメージ(写真=Shutterstock)

ビットコインは足元で6万ドル台を維持しているものの、底入れを判断するにはなお早いとの見方が強い。採掘コスト、実現価格、MVRV価格バンド、週足のテクニカル指標がそろって、今後数週間の下押しリスクを示しているためだ。

Cointelegraphが9日(現地時間)に報じたところによると、複数の主要指標はいずれも、ビットコインが5万ドル近辺まで下落する可能性を示唆している。

ビットコインは先週、約13%下落する調整局面でも心理的節目の6万ドルを維持した。ただ、今回の反発だけで下値不安が後退したとみるには無理がある。

市場では、米国とイランを巡る緊張の高まりや利下げ期待の後退がリスク資産の重荷になっているとの見方が出ており、一部トレーダーはなお一段安の可能性を警戒している。

採掘コストモデルでは、ビットコインが主要な採掘コストのサポート帯上限を試している。Capriole Investment創業者のチャールズ・エドワーズ氏が共有したチャートによると、平均採掘コストは約6万2650ドル、電力コストベースの下限は約5万120ドルとされる。

現在の価格がこのレンジを明確に下抜けた場合、次のバリューサポートは5万ドル近辺になる可能性があるという。

実現価格も同様の流れを示している。アナリストのポリスが示したチャートによると、市場参加者全体の平均取得単価を示すビットコインの実現価格は約5万3600ドルだ。

過去の主要サイクルでは、現物価格が実現価格を下回った後に重要な底値を付けるケースが多かった。

2011年は実現価格を約58%、2015年は49%、2018年は47%、2022年は34%下回る水準で底を付けた。一方、今回は実現価格を下回って推移した日が一度もないという。

このため、底値形成がなお先送りされる可能性があるとの見方につながっている。

オンチェーンのバリュエーション指標であるMVRV価格バンドも、追加下落の可能性を示唆している。このモデルは、市場価格が長期平均に対してどの水準にあるかを基に、バリュエーションのゾーンを区分するものだ。

足元のビットコイン価格は約6万1000ドルで、モデルの下限バンドである7万2035ドルを下回っている。次の主要ゾーンとして示されているのは、5万ドル前後の割安圏だ。

この価格帯は実現価格にも近く、5万~5万3600ドルが主要なオンチェーンサポートとして意識されるという。

テクニカル面でも弱気シグナルが点灯している。ビットコインは50週単純移動平均線(約9万1700ドル)を下回った水準で上値を抑えられた後、上昇型のボックスを下放れた。

現在は長期サポートとされる200週単純移動平均線の6万2000ドル近辺を試している。ただ、週足終値でこの水準を下回れば、弱気トレンドが確認され、下値余地が5万ドル割れまで広がる可能性がある。

総じてみると、6万~6万3000ドルは採掘コストと長期移動平均線が重なる短期的な防衛ラインといえる。この水準を維持できなければ、市場の関心は実現価格と割安圏が重なる5万~5万3600ドルへ移る公算が大きい。

目先の焦点は6万ドルと6万2000ドル近辺にある。短期的な反発があっても、主要なオンチェーン指標とテクニカル指標はなお底入れを確認しておらず、市場は5万~5万3600ドルが次の重要なサポートとして機能するかを見極めようとしている。

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