Amazon Web Services(AWS)は9日、クラウドコストの可視化と最適化を支援するAIツール「AWS FinOps Agent」を発表し、パブリックプレビューの提供を開始した。自然言語でコスト関連データを分析できるほか、異常支出の検知や原因分析、コスト削減策の提示にも対応する。
SiliconANGLEによると、AWS FinOps Agentは、AWSのコスト管理・最適化サービスで収集したデータを対話型インターフェースで提示する。開発者は自然言語で質問を入力し、結果を表形式で確認できる。
主要機能の一つが、コスト異常の検知だ。前月に通常より多くのインフラを使用したアプリケーションがあるかを確認できるほか、影響の小さい軽微なコスト変動を除外する設定も備える。
コストが急増した場合には、どのクラウドサービスで支出が増えたのかに加え、要因となったユーザーの利用状況も表示する。例えば、AWSのリレーショナルデータベースサービスの支出が増えたケースでは、通常より多くのクエリを実行したワークロードを示す。
あわせて、そのワークロードを担当する部門の情報も表示し、利用者が迅速に対応できるようにする。
また、AWSコスト最適化ハブのデータを基に、コスト削減策も提案する。利用率の低いインスタンスで稼働しているワークロードについては、より小さいインスタンスへの移行候補を提示するという。
問い合わせ対応に加え、定期的なコストレポートの作成にも対応する。異常支出を検知した場合は管理者に通知し、結果は専用チャットボットに加え、SlackやJiraでも確認できる。
AWS FinOps Agentは、AWSが約3カ月前に正式提供した管理者向けAIツール「AWS Security Agent」「AWS DevOps Agent」に続く製品となる。AWS Security AgentはAWSクラウドおよび外部インフラに配置されたワークロードの脆弱性を検出し、AWS DevOps Agentはアプリケーション障害などの技術的な問題解決を支援する。