AhnLabは6月9日、韓国警察庁とフィッシング犯罪対策に関する業務協約(MOU)を締結したと発表した。捜査で収集した悪性アプリ情報を共同で活用し、脅威情報の分析と共有を進める。分析結果は、同社の無料モバイルセキュリティソリューション「V3 Mobile Security」にも反映する。
悪性アプリがボイスフィッシングをはじめとする各種サイバー犯罪の主要な手口として悪用され続けていることを受け、両者は関連情報と分析力を持ち寄り、犯罪対応と被害予防で協力する。
AhnLabは、韓国警察庁が捜査の過程で収集した悪性アプリ情報の提供を受け、分析を実施する。攻撃者が悪性アプリを遠隔操作するC2サーバーなど、重要な脅威情報を特定し、韓国警察庁と共有する。
韓国警察庁は、共有された情報を基に、攻撃者の活動やインフラの追跡を進める。フィッシング犯罪への対応と被害拡大の防止につなげる考えだ。
AhnLabは、収集した悪性アプリ情報と分析結果を「V3 Mobile Security」に反映し、利用者保護にも活用する。
韓国警察庁のオ・チャンベ電気通信金融詐欺統合対応団長は「悪性アプリを媒介にボイスフィッシングの手口が日々巧妙化する中、AhnLabの脅威分析力と対応ノウハウは、フィッシング犯罪の予防に実効性のある支援になると期待している」とコメントした。その上で「国民保護に向け、両機関の資源と専門性を積極的に共有し、緊密な協力を続けていく」と述べた。
AhnLabのカン・ソッキュン代表は「『安全だからこそ、より自由な世界』というビジョンの下、さまざまなサイバー脅威から利用者を守ることを重要な社会的責務と位置付けている」と説明した。さらに「韓国警察庁との協力を基盤に、フィッシング犯罪の対応と予防に貢献し、社会全体のサイバー安全水準の向上に努める」と語った。