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Cardano(ADA)で2020年に大きな利益を得た暗号資産コメンテーターのムディ・ハンク氏が、現在はADAに投資しないとの見方を示した。ガバナンスを巡る対立や主要関係者の離脱が相次ぎ、これまでの投資シナリオは事実上終わったとの認識を示している。

ブロックチェーンメディア「The Crypto Basic」が8日(現地時間)に伝えた。ハンク氏は、Cardanoが2020~2021年の強気相場で投資家の資金を呼び込んだ当時とは、すでにまったく異なる局面に入ったと指摘した。

同氏は2020年の投資で大きな利益を得た一方、足元では当時の上昇モメンタムは失われ、市場環境も弱気に転じたと説明。自らはもちろん、他人にもADA投資は勧めないとした。

こうした判断の背景として挙げたのが、Cardanoエコシステム内で広がる構造的な混乱だ。ハンク氏は、ガバナンス提案を巡る内部対立が拡大し、その影響が2026年のCardanoサミット中止にもつながったと主張した。

分散型ガバナンスモデルは、コミュニティ参加の裾野を広げる目的で設計された。しかし、第2四半期に入ってDRep間の対立が深まり、複数の主要提案が停滞しているという。

懸念材料としては、創業者チャールズ・ホスキンソン氏のSNSでの発信姿勢も挙げた。Cardanoを巡る期待や過熱感はすでに薄れており、コミュニティの一部が反発を期待していても、過去に収益をもたらしたシナリオが終わった可能性を冷静に見極めるべきだと訴えた。投資家に対しては、楽観論に頼るべきではないとして、「希望は戦略ではない」と述べている。

エコシステム内外での離脱も続いている。TapToolsとJPG.storeは活動を停止し、Cardano支持者として知られるダン・ガンバルデルロ氏は、保有していたADAの大半をSui(SUI)へ移したと明らかにした。先週末には、主要コントリビューターとして知られるチキン氏が、破産懸念を理由にエコシステムを離れると発表した。ホスキンソン氏も一時的な休息を宣言して憶測を呼んだが、その後、Cardano自体を離れるわけではないと説明した。

こうした内部要因に、暗号資産市場全体の軟調も重なり、ADA価格には下押し圧力がかかった。ADAは週末に0.16ドルを下回り、時価総額ランキングで一時15位圏外に後退。その後は0.1627ドルまでやや持ち直したものの、時価総額は58億6000万ドルで、順位は15位となっている。

下落率も大きい。ADAは直近1週間で約26.55%下落し、2021年9月に付けた過去最高値(ATH)の3.10ドルと比べると、94%安い水準にある。ハンク氏は、かつてCardano相場を押し上げた期待と過熱感は、もはや機能していないとの認識を示した。

Cardanoを巡る論点は、単なるADA価格の下落から、エコシステムの信頼を回復できるかどうかへと移りつつある。ガバナンス対立、主要関係者の離脱、コミュニティの疲弊が重なるなか、ADAの反発には短期的な買い戻しよりも、実際の開発進展とエコシステム参加の回復を確認する必要があるとの見方が出ている。

ハンク氏は自身の投稿で、次のように述べた。

「正直に言うと、$ADAで2020年にかなり稼いだ。早期に買い、波に乗り、利益を確定した。心から感謝している。だが、それは別の時代、別の市場、別のCardanoだった。今は? 他人の金でも触らない。エコシステムが崩壊し、創業者が……」

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