画像=Apple

AppleはiOS 27を発表し、iPhone向けの新機能を明らかにした。Siriの強化を柱に、パスワードの自動変更、写真アプリのAI編集、動作の高速化などを盛り込む。正式版は9月に配信する予定で、開発者向けベータはすでに公開されている。

米TechRadarが8日(現地時間)に報じた。一般ユーザー向けのパブリックベータは7月に提供される可能性があるという。

今回のアップデートで最も大きな変更点の1つが、Siriの刷新だ。Appleは2年前から「カスタムSiri」構想を打ち出してきたが、iOS 27で本格的に導入する。

新しいSiriは、Appleのファウンデーションモデルを基盤に、メッセージやメール、写真などからユーザーの文脈を理解し、応答を生成する。専用のSiriアプリでも利用でき、過去の会話をあらためて確認することも可能だ。会話履歴はiCloudを通じてデバイス間で非公開のまま同期される。

カメラアプリにもSiriの機能を組み込む。画面内の被写体に関する情報をその場で確認でき、例えば食品の栄養情報などを表示できるとしている。

一方でAppleは、欧州連合(EU)のデジタル市場法(DMA)を理由に、EU域内ではSiriの新機能を提供しない方針も示した。対象機能は今後、iPad、Mac、Apple Watch、Vision Proにも順次広げる予定だ。

ユーザーインターフェース「Liquid Glass」も改善する。ガラスのような質感の強さを調整できる不透明度スライダーを追加し、タブやメニューに適用される透明効果を細かく設定できるようにする。

セキュリティ面では、パスワードアプリの機能拡張が目立つ。従来は漏えいしたパスワードの通知が中心だったが、iOS 27では脆弱なパスワードや漏えいしたパスワードをアプリが自動で変更・更新できるようにする。どの範囲まで対応するかについては、なお確認が必要としている。

写真アプリでは、生成AIを活用した編集機能を強化する。写真内の不要な対象物を、より自然に除去できるよう改善する。

さらに、画像の外側の領域を広げて空白部分をAIで補完する機能や、デバイス内の空間モデルを活用して写真の遠近感や構図を調整する機能も追加する。

全体的なパフォーマンス改善も進める。Appleは、各種バグ修正と性能向上によって、前バージョンより動作が改善したと説明している。

同社によると、アプリの起動速度は最大30%向上し、AirDropの転送速度は80%高速化する。写真アプリで新しい写真を読み込む速度も70%改善するという。

体感速度の向上幅は機種によって異なる可能性がある。ただ、iPhone SE(2020)とiPhone 11シリーズまで対応するため、旧機種の利用者にとっても意味のあるアップデートになりそうだ。

子どもの保護機能であるスクリーンタイムも見直す。Safariには、子どもが新しいWebサイトにアクセスしようとした際、保護者の承認を求める「閲覧許可リクエスト」機能を追加する。

スクリーンタイム設定の「通信の安全」では、露出や流血、暴力的な内容を含む可能性があるコンテンツに対して、より強いぼかし処理を適用する。年齢層に応じて、アプリやアプリのカテゴリーごとの利用時間を提案する「時間許可」機能も追加される見通しだ。

ショートカット機能も使いやすくする。これまでショートカットは一部のユーザーにとって便利な自動化ツールだった一方、設定が複雑で、一般ユーザーには扱いにくい面があった。

iOS 27では、ユーザーが実行したい作業を自然言語で説明すると、ショートカットアプリが必要なアプリやシステム動作を自動で組み合わせる。例えば「友人にタクシーの到着予定時間を知らせるメッセージを送って」と入力すると、関連アプリと処理を呼び出し、自動化フローを作成する仕組みだ。

iOS 27は、Siriの刷新、インターフェースの調整、セキュリティの自動化、性能改善をまとめて進めるアップデートと位置付けられる。正式版の配信は9月だが、7月のパブリックベータ以降は、Siriの完成度やEU除外方針、旧型iPhoneでの体感性能の改善幅などが注目点になりそうだ。

キーワード

#Apple #iOS 27 #iPhone #Siri #AI #パスワードアプリ #写真アプリ #スクリーンタイム #ショートカット
Copyright © DigitalToday. All rights reserved. Unauthorized reproduction and redistribution are prohibited.