XRPについて、市場では再び1ドルを割り込む展開もあり得る一方、0.90ドル台は長期投資家にとって押し目買いの候補になり得るとの見方が出ている。加えて、今後の方向感を見極めるうえでは、3.10ドル近辺の抵抗帯を突破できるかどうかが重要なポイントとして意識されている。
ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicが8日(現地時間)に報じたところによると、アナリストのアリ・マルティネズ氏は、XRPが1ドルを下回る局面を長期投資家にとって有力な参入機会とみている。
同氏はX(旧Twitter)への投稿で、0.90ドル水準を注視していると説明した。価格が同水準まで下落した場合、長期保有を前提とする投資家にとって魅力的な買い場になり得るとの判断を示した。
背景には、月足ベースで長期の上昇トレンドを支えてきたサポートラインがなお有効だとの見方がある。このラインは、XRPが0.11ドル近辺で推移していた時期から維持されてきたという。
足元で相場の弱さが意識されるなかでも、XRPはなお上昇構造を保っているというのが同氏の見立てだ。マルティネズ氏は、この長期サポートが維持される限り、XRPには再び大きく上値を伸ばす余地があり、将来的には2桁ドル到達も視野に入る強気の構図だと言及した。
一方、短期的な値動きについては別の見方もある。市場アナリストのRWA_Investorは、XRPが力強い上昇局面の初期段階に入った可能性があると指摘した。
同氏はエリオット波動に基づくチャート分析を根拠に、XRPが直近安値の1.08ドル近辺から2.00ドル前後の抵抗帯まで上昇した後、調整を挟みつつ2.70〜3.10ドルのゾーンまで一段高となる可能性があると予想した。
そのうえでRWA_Investorは、このゾーンを明確に上抜ければ、マクロベースでの底打ちがすでに完了したシグナルになり得ると分析した。逆に、この価格帯を回復できなければ、足元の反発は大きな下落トレンドの中でのテクニカルリバウンドにとどまる可能性があると警戒感を示した。
その場合、XRPは0.75〜1.00ドルのゾーンを再び試す可能性があるという。この値動きは、より持続的な上昇トレンドに移行する前段階として、マクロ上の第2波が終了する局面に当たる可能性があると説明した。
両者の見方は短期の方向感では分かれるものの、重要な価格帯の意味合いについては共通している。マルティネズ氏は0.90ドル近辺への下押しを長期強気シナリオの中での仕込み場と位置付ける一方、RWA_Investorは3.10ドルの抵抗帯を上抜けられるかが次の大きな流れを決めるとみている。
もっとも、いずれのシナリオでも前提となるのは、XRPが主要な価格帯を維持、または回復できるかどうかだ。再び1ドルを割り込めば、0.90ドル台の押し目買いへの関心が高まる一方、0.75〜1.00ドルゾーンの再テストも同時に意識される。
反対に、2ドル前後の抵抗帯を回復し、3ドル台への上伸を試す展開となれば、直近の反発は単なるテクニカルリバウンドではなく、中期的なトレンド転換と受け止められる余地が広がる。
市場心理も重要な変数だ。XRPは暗号資産市場全体が弱含むなか、投資家のリスク選好の変化に敏感に反応している。
このため短期的には、ビットコインの値動きや市場全体の流動性に加え、XRPが主要サポートを維持できるかをあわせて見極める必要がある。
マルティネズ氏は「XRPの0.90ドル水準を注意深く見ている。価格がそこまで下がれば、長期的に見て魅力的な買い機会になり得る」と述べた。