Appleは、次期OS「iOS 27」と「iPadOS 27」を発表した。アプリ起動やファイル転送、AirDropの高速化など日常利用に直結する性能改善を打ち出した一方で、一部の旧型iPadとApple Watchは新OSの対象外となった。
9日(現地時間)、GIGAZINEとEngadgetによると、Appleは世界開発者会議「WWDC 2026」でiOS 27とiPadOS 27を公開し、対応機種と主な新機能を明らかにした。
今回の柱は体感性能の向上だ。iPhoneとiPadでは、Apple純正アプリとサードパーティー製アプリの起動が最大30%高速化するという。写真やファイルのAirDropでの転送速度は最大80%向上し、ライブラリへのアップロード時間も短縮するとしている。
iPadでは生産性関連の機能強化も進める。外付けストレージとのファイル転送速度は最大5倍に高まり、外部ドライブを使ったファイル管理はMacのFinderに近い操作感を目指すとしている。
通信まわりの最適化も図る。Wi-Fiとセルラーネットワークの切り替えを効率化し、ユーザーが手動で設定を変更する頻度を減らす方針だ。こうした最適化は最新機種に限らず、iPhone 11のような比較的古いモデルにも適用するとした。
性能改善に加え、AI機能も拡充する。iPadOS 27では、Siri AIとApple Intelligenceを活用したアプリ連携機能を追加するほか、子どもの保護機能やOS全体の安定性向上も盛り込む。
一方で、新機能の導入に合わせて対応機種の基準は厳格化した。iPadOS 27の対応リストからは、iPad(第8世代)とiPad mini(第5世代)を外した。標準モデルのiPadはiPad A16と第9世代以降、iPad miniは第6世代以降が対象となる。
iPad AirとiPad Proの対応範囲も見直した。iPad Proは12.9インチが第4世代以降、11インチが第2世代以降をサポートする。iPad AirはM2以上のチップを搭載したモデルを中心とする構成に改め、一部のM1搭載機は対象外となった。
Apple Watchでも対象機種は絞り込まれた。watchOS 27はApple Watch Series 10以降、Apple Watch Ultra 2、Apple Watch SE 3をサポートする。これにより、Apple Watch Series 6〜9、Apple Watch Ultra(第1世代)、Apple Watch SE 2はメジャーOSアップデートの対象から外れる。Series 9は発売から3年でメジャーアップデートの対象外となる計算だ。
一方、iPhoneの対応範囲は維持された。iOS 27はiPhone 11以降を引き続きサポートし、iOS 26と同じ方針を継続する。
今回の対応機種見直しは、AI機能の拡張やOSの高度化を進める一方で、旧型チップセットへの対応を絞り込み、性能最適化を優先する姿勢を示した形だ。Appleが示した速度改善が実利用の場面でどこまで体感できるか、また対象外となった端末の買い替え需要をどの程度押し上げるかが注目される。