Cardano系DEXアグリゲーターのDexHunterは8日(現地時間)、「Cardanoは死んだ」とする市場の見方に反論し、オンチェーン活動や分散型取引所(DEX)の取引高を根拠に、ネットワークはなお活発だとの認識を示した。
ブロックチェーンメディアのDecryptによると、DexHunterは投稿で、ADA価格の急落やエコシステム停滞への懸念が広がる一方、オンチェーン取引や一部トークンの売買は活発だと主張した。
DexHunterが特に挙げたのは、Cardanoエコシステム内の取引の盛り上がりだ。プラットフォームによれば、CardanoのDEXの日次取引高は直近4日間で約600万ADAから2500万ADAへ急増した。ここ数カ月では最大級の伸びだという。
取引高の拡大をけん引したのは、NIGHT、STRIKE、SNEKなどのCardano系トークンや、USDCxなどのステーブルコインだと分析した。TradingViewベースでは、ATLASが1日で18.55%上昇し、STRIKEは3.13%高、ASCENDは1.22%高となった。
DexHunterは、ADA相場が軟調な局面でも、利用者はエコシステム内で取引を続けていると強調した。少なくともオンチェーンでは、市場の悲観論とは異なる動きが出ているとの見方だ。
こうした反論の背景には、Cardanoを巡る逆風がある。ADAはここ数年で初めて0.20ドルを下回り、一時0.1492ドルまで下落した。価格下落を受け、市場では成長余地に限界があるのではないかとの見方も出ている。
エコシステム内部でも不安材料が重なった。ガバナンスを巡る対立が続く中、主要データプラットフォームのTapToolsがサービスを終了。創業企業Input Outputの最高経営責任者(CEO)、チャールズ・ホスキンソン氏が対外発信を一時抑えたことも、懸念を強める要因になった。中核メンバーの一部離脱も、投資家心理の悪化につながったとされる。
それでもDexHunterは、こうした局面でもネットワーク活動は維持されているとみている。足元の取引高急増やエコシステム内トークンの上昇は、投資家の参加が続いている証左だと評価した。
もっとも、すべての指標が改善しているわけではない。CardanoのDEX取引高は、高水準だった2500万ADAから約745万ADAへ低下し、直近24時間でも11.3%減少した。
DeFi関連指標も弱い。Cardanoネットワークの総預かり資産(TVL)は、約1億2907万ドルから足元では9229万ドルへ減少し、減少率は約28.5%となった。同じ期間のADA価格も約28%下落しており、TVLと近い動きを示している。
市場の見方はなお分かれている。エコシステム内の取引や一部トークン需要は底堅いとの見方がある一方、TVLの減少とADA価格の弱さは引き続き重荷となっている。
今回の取引高急増が一時的な反発にとどまるのか、それともCardanoのDeFiエコシステム回復の起点となるのか。市場の関心は、その持続性に移っている。
DexHunterはSNSでも、「They say: Cardano is dead. We say: Cardano is more alive than ever」と投稿した。