XRPが1ドル台を維持しているにもかかわらず、投資家心理は2017年の強気相場時ほど盛り上がっていない――。こうした見方を、市場アナリストのクリプト・パテルが示した。
The Crypto Basicが8日に報じた。クリプト・パテル氏は、XRPを巡る投資家心理が2017年と2026年で大きく変化したと指摘している。
同氏はX(旧Twitter)への投稿で、XRPが2014年1月の約0.003ドルから足元では1ドル超まで上昇した一方、同じ価格帯に対する市場の受け止め方は大きく異なると分析した。
2017年の強気相場では、1ドルは投資家にとって象徴的な目標だった。XRPが2017年12月に初めて1ドルを突破した際には、コミュニティ全体に強い期待感が広がったという。
これに対し、現在は1ドル台を回復しても、当時のような達成感は乏しいとの見方だ。かつては到達を待ち望んだ価格帯が、いまでは投資家の不満を招く水準に変わっているとした。
クリプト・パテル氏は、こうした変化について、投資で繰り返し見られる心理的な落とし穴の表れだと説明する。期待のハードルが上がるにつれ、長期的な上昇幅そのものを実感しにくくなるという。
実際、長期の騰落率でみれば、XRPは依然として大幅な上昇局面にある。同氏によれば、XRPは2017年1月の安値である約0.0054ドルと比べ、なお約2万%高い水準にある。
チャート面でも、現在の市場構造は2017年の上昇局面と似通っていると分析した。XRPは数年にわたって形成してきた対称三角形を上抜けた後、現在はリテスト局面にあるという。
そのうえで、0.60~1.00ドルのレンジを「蓄積局面」と位置づけた。
過去と同様の値動きが再現されれば、XRPは最終的に10ドル近辺まで上昇する可能性があるのが同氏の見立てだ。チャート上では、この水準を主要なレジスタンスとして示している。
XRPが約1.12ドルで取引されている前提では、10ドルまで上昇した場合の上昇率は約793%となる。
さらに、XRPが10~20ドルのレンジに入れば、現在の弱気な市場心理も、過去に安値圏で繰り返された懐疑論の一つとして捉え直される可能性があるとした。
2017年当時の初期購入者が、かつての小数点台の価格を振り返って「機会だった」とみるのと同様に、現在の投資家もいまの水準を改めて評価する可能性があるという。
今回の分析が焦点を当てるのは、価格そのものよりも、投資家の期待がどう変化したかという点だ。同じ1ドルでも、相場の局面と市場心理によって意味合いは大きく変わる。XRPを巡る足元の議論は、価格上昇率以上に、投資家心理の変質を映し出しているといえそうだ。