国家AI戦略委は9日、ヒューマノイド業界懇談会を開き、関係省庁に対して6項目の政策提言を示した。国産エッジAIチップの育成や実証テストベッドの整備、2年単位の集中型研究開発(R&D)支援の拡充などを求めている。
同委員会は4月21日、産業AX・エコシステム分科の下に「ヒューマノイドグループ」を新設した。グループリーダーはソウル大学のチャン・ビョンタク教授が務め、RobotiZ、Doosan Robotics、POSCO、LG Electronicsなど、産業界と学界の専門家14人で構成する。
懇談会では、世界のビッグテックや中国のAgibotなど海外企業との技術競争を踏まえ、国内の技術主導権の確保と、製造・サービス現場への導入加速策を議論した。
民間委員が挙げた政策課題は、(1)政府による先行支援と産業界の投資拡大(2)公共分野の需要開拓を通じた実証事業とテストベッド整備(3)2年単位の短期集中型R&Dの優先支援、税額控除と補助金の拡大(4)ハードウェアとAIソフトウェアを統合したフルスタック型プラットフォームの自立化(5)国産エッジAIチップの育成と中核となる素材・部品・装置への投資(6)現場ニーズに即した実務エンジニアの育成――の6項目。
国家AI戦略委は、懇談会で取りまとめた意見と政策提言を、科学技術情報通信部、産業通商資源部、国防部など関係省庁に伝達した。今後の会合でも政策提言を継続的に取りまとめ、各省庁と共有していく方針だ。
グループリーダーのチャン・ビョンタク氏は「ヒューマノイドは、AIが物理的実体を持つ『フィジカルAI』の結晶であり、独自のエコシステムを自立的に構築することが何より重要だ」と述べた。そのうえで、「民間専門家の提言が各省庁の政策に着実に反映され、韓国がグローバルなヒューマノイド・エコシステムのハブへ飛躍できるよう後押ししたい」と語った。