正体不明のShiba Inu(SHIB)大口保有者が約1カ月ぶりにウォレットの動きを再開し、4000億SHIBをGnosis Safe Proxyから外部アドレスへ移したことが分かった。オンチェーンデータ分析プラットフォームのArkham Intelligenceが確認した。
ブロックチェーンメディアのU.Todayが8日(現地時間)に報じたところによると、この保有者はスマートコントラクトアドレス「0xD13」のGnosis Safe Proxyから資金を移転した。移転先は新たな外部アドレスとされる。
送付先は中継アドレス「0xf9905...f64f5」。このアドレスは従来、小規模なサードパーティートークンを保有する程度だったが、今回の移転後は約189万ドル(約2億8350万円)相当の資産を持つウォレットとなった。
今回の動きについては、単なる資産移動以上の意味を持つ可能性も指摘されている。資金が企業向けのマルチシグ保管ウォレットであるGnosis Safeから外部ウォレットへ移されたためだ。暗号資産業界では、複数の承認を必要とするマルチシグ保管庫から単一ウォレットへ資産を移すケースは比較的少ないとされる。
オンチェーン記録を見ると、この保有者の過去の資金移動にも共通点がある。今回に先立ち、1カ月前と2カ月前にも同じアドレスで大規模なSHIBを受け取った後、約30日間にわたって大きな動きは確認されなかったという。
市場では、今回の移転が単なる資産の再配置にとどまるのか、それとも今後の取引に向けた準備なのかに関心が集まっている。ただ、現時点で確認できる情報だけでは、売買や特定戦略の実行に直結する動きかどうかは判断しにくい。
移転時点のSHIB価格は約0.00000472ドルで、日中の値動きは大きくなかった。
現在、このウォレットの資産は実質的にSHIBへ集中している。Arkhamのデータによると、SHIBが総資産価値の約99.4%を占め、残りは約9.99ETH(約1万6600ドル、約249万円)に加え、少額のSKYAとBASEDで構成されている。
市場参加者は今後、このアドレスが追加の資金移動を行うか、取引所へ送金するかを注視している。長く沈黙していた大口保有者が動き出したことで、SHIBのオンチェーンフローへの関心もしばらく続きそうだ。