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ビットコイン市場で底入れ観測が再び浮上している。日足と2週足の相対力指数(RSI)が過去最低水準まで低下するなか、オンチェーンデータではクジラの一部と個人投資家による買い増しが確認された。一方で、価格はなお下値余地を残すとの見方もあり、6万ドルを割り込む可能性を警戒する声も出ている。

Cointelegraphが8日(現地時間)に伝えたところによると、一部アナリストは現在の局面を中長期の買い場とみる一方、ビットコイン相場が6万ドル(約930万円)を下回って下値を探る展開も想定している。

オンチェーン上では、投資家層ごとに対応が分かれている。直近60日では、1,000〜1万BTCを保有するウォレットが5万3042BTCを追加取得し、最も大きな増加を記録した。100〜1,000BTC保有層は1万2233BTC、10〜100BTC保有層も1283BTC、それぞれ保有を増やした。

これに対し、1万BTC超を保有するウォレットは同期間に3万9840BTCを減らした。1〜10BTC保有のウォレットでも、保有比率の低下が見られた。

小口投資家の買い意欲も確認された。Glassnodeの蓄積トレンドスコアによると、0.1BTC未満のウォレットは0.78と追跡対象の中で最も高く、10〜100BTC保有のウォレットも0.71だった。ここ数週間にわたり、継続的な積み増しが進んでいたことを示している。

市場では、超大口保有者を除くクジラと一部個人投資家が、相場の軟調局面で保有量を増やしているとの見方が広がっている。

MNキャピタル創業者のマイケル・バン・デ・ポペ氏は、ビットコインのモメンタム鈍化は中長期では買い機会になり得ると指摘した。同氏は、2週足RSIと日足RSIがともにビットコイン史上で最も低い水準にあるとしたうえで、恐怖心理による売りが続く可能性はあるものの、その過程がむしろまれな買い場を生む可能性があるとの見方を示した。

もっとも、追加下落を示唆するシグナルもある。市場アナリストのタイタン・オブ・クリプト氏は、四半期足チャートで5万6800ドル(約880万円)〜4万4600ドル(約690万円)に位置するフェアバリューギャップ(FVG)に注目している。

FVGは、価格が短期間で一方向に大きく動いた結果、取引が相対的に少なかった価格帯を指す。四半期足ベースでは、2011年、2013年、2017年、2020年にも同様の不均衡領域を再訪した後に底を打ったケースがあったという。

2024年に形成された今回のFVGは、現時点ではなお埋め切れていない。このため、調整局面が続けば重要な下値メドとして意識される可能性がある。

長期的なバリュエーション指標でも、底値圏を示唆するデータが出ている。Glassnode共同創業者のラファエル氏は、ビットコインの累積価値減少日数に対する価格比率(CVDD)が足元で0.73まで上昇していると指摘した。

この指標は、保有期間に応じたコイン移動を反映し、市場価格と歴史的な取得コストの底を比較する手法とされる。同氏によれば、CVDDのフロアは現在およそ4万6000ドル(約710万円)付近にある。過去のサイクルでは、価格がCVDDのフロアに接近する局面で同指標が1近辺まで上昇しており、2015年、2018年、2022年にはそれぞれ0.90、0.91、0.95を付けた。

同様のパターンが繰り返される場合、今回の潜在的な底値は5万2000ドル(約800万円)〜5万9000ドル(約910万円)になる可能性があるという。

足元では、テクニカル面での売られ過ぎシグナルと、実際の買い増しを示すオンチェーンデータが同時に現れている。ただ、相場の下値余地を巡る見方はなお定まっていない。今後は、クジラや個人投資家による蓄積が続くかに加え、6万ドル(約930万円)割れの水準を実際に試すのかが焦点となる。

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