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一時3億ドルを超えていたSolana(SOL)の大口保有者のステーキング資産が、足元の相場下落で取得原価近辺まで縮小した。取引所への大口送金も続いており、市場では追加の売り圧力への警戒が強まっている。

ブロックチェーンメディアのCryptopolitanが8日(現地時間)に報じた。Arkham Intelligenceが追跡する「SOLステーキングのクジラ」のウォレットは現在、39万9327SOLを保有している。評価額は約2646万ドルで、当初投じた約2600万ドルとほぼ同水準まで低下した。

この保有者は、Solanaの上昇局面では巨額の含み益を計上していた。保有資産の評価額は一時3億3700万ドルまで膨らみ、元本比で12倍超に達していたが、直近の価格調整でその大半が消えた格好だ。

もっとも、上昇局面では一部の利益確定も進めていた。保有分を一括売却するのではなく、KrakenやBinanceなどを通じて段階的に処分し、累計の回収額は1億3767万ドルに達したという。ステーキング収益を維持しながら元本を回収し、リスクを抑える戦略だったとみられる。

一方で、足元では再び売り圧力が意識されている。オンチェーンデータによると、過去4カ月で約2300万ドル相当のSOLが取引所の入金アドレスへ送金された。5万~12万SOL規模の大口送金が、ステーキング解除後に取引所へ移されるケースも繰り返し確認されている。

別の匿名ウォレットも、約135万SOL(8406万ドル)をCoinbase Institutionalへ移した。市場では、こうした大規模な資金移動は売却準備を示す兆候になり得るとの見方が出ている。

価格動向も重い。記事執筆時点でSolanaは66.09ドルで取引され、節目とされる66ドル近辺で推移している。

需給面では強弱が交錯している。Coinglassによると、現物市場では4832万ドルの流入に対し、3876万ドルが流出し、差し引き956万ドルの純流入となった。追加供給が出る一方、買いも入り、下げ幅の拡大を抑えているとの見方がある。

デリバティブ市場では、相場変動の拡大を示す動きも出ている。Solana先物の建玉(OI)は45億ドルと、7.87%増加した。現物相場が軟調ななかでも先物ポジションは積み上がっており、大きな値動きを見込む向きが増えているとみられる。

機関投資家マネーは弱含んでいる。関連投資商品では先週、652万ドルの純流出が発生し、4週連続の資金流入が途切れた。SosoValueは、こうした資金シフトの一巡が追加の下押し圧力につながる可能性があると指摘した。

ファンディングレートも、2月末以降で最も低いマイナス水準を記録した。ロング・ショート比率は0.95で、ショート優位が強まっている。

市場全体に重しがかかるなか、Solanaの先行きに対する見方は分かれている。一定の調整を経た後でも、2026年の平均価格を139.73ドル、上値を217.03ドルとみる分析もある。もっとも短期的には、大口の取引所送金や機関資金の流出が続く一方、現物市場では純流入も確認されており、需給の綱引きが続くかどうかが焦点となる。

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