暗号資産ウォレットを手掛けるMetaMaskが、AIエージェント向けの非カストディ型ウォレット「Agent Wallet」を発表した。The Blockが8日(現地時間)に報じた。EVMチェーンとHyperliquidに対応し、AIエージェントによる自律的な取引の実行を想定する。
報道によると、Agent Walletは、イーサリアムのエコシステム上でスワップ、パーペチュアル先物、予測市場、流動性供給などの取引を支援する。OpenClaw、OpenAI Codex、Claude Code、Nous Research Hermes Agent、Cursorなどの主要なAIフレームワークとも互換性を持つ。
すべての取引は事前にシミュレーションを実施した上で、ユーザーが設定した日次の支出上限と許可リストに基づいて実行する。Blockaidが取引内容をスキャンし、詐欺や脅威を検知する仕組みで、リスクの高い取引やユーザー設定の基準を外れる取引には、2段階認証(2FA)による確認、またはメール承認が必要となる。
安全と判定された取引については、MetaMask Transaction Protectionにより最大1万ドルを補償する。
Consensys創業者のジョー・ルービン氏は、「エージェントが実際の資本を運用し、金融上の判断を下すのであれば、それに見合うインフラが必要になる」と述べた。
MetaMaskは現在、コマンドラインインターフェースを通じた限定ユーザー向けのアーリーアクセスプログラムを実施しており、今夏の一般提供を予定している。同社によると、ウォレット市場でのシェアは26%という。