画像=Apple

Appleは8日(現地時間)、年次開発者会議「WWDC」で、次世代AI音声アシスタント「Siri」を発表した。Web上の最新情報に加え、端末内の情報や画面表示を踏まえて応答し、より複雑な作業にも対応する。単独アプリとしても提供する。

米TechCrunchは、Appleが2年前に投入を予告しながら実現できなかった「スマートSiri」の再始動だと伝えた。

新しいSiriは、従来の音声アシスタントの枠を超え、ChatGPTやClaude、Geminiのような対話AIに近い位置づけとなる。Webから最新情報を取得して回答するほか、ユーザーの端末内情報や表示中の画面も参照して応答できるという。

過去のメールやカレンダー、連絡先、Web上の情報を横断的に扱い、メッセージの作成や詳細な計画立案にも対応する。

UIも刷新する。従来は起動時に画面の縁が光る仕様だったが、新しいSiriは「Dynamic Island」に新たなアニメーションで表示される。Dynamic Islandを下にスワイプすると、検索や文字入力を通じてSiriとやり取りできる。

「Write with Siri」は、メールやメッセージアプリで、ユーザーのふだんの文体を反映した文章を作成する機能だ。上司宛てのメールと友人向けのメッセージで、文体やトーンを使い分けられるとしている。

このほか、話速や話し方の表現を調整でき、音声入力の精度も高めたという。

macOSではSpotlightにSiriを統合し、どこからでも呼び出せるようにする。watchOSではApple Watchから直接問いかけ、各種操作を実行できる。

一方で、利用には一定の制限を設ける。ソフトウェア担当上級副社長のクレイグ・フェデリギ氏によると、画像生成などサーバーモデルを使う高負荷な機能には、日次の利用上限を設定する。上限を超えて使う場合は、iCloud+の有料契約によって上限を引き上げられる。

一部の高度な機能は、最新チップを搭載したiPhone、iPad、Macでのみ利用できる。EUではiPhoneとiPadで初期設定のままではAI版Siriを利用できず、中国でも規制要件を満たすまで提供しない。

発表後、Apple株は1.5%超下落した。

キーワード

#Apple #Siri #WWDC #AI #ChatGPT #Claude #Gemini #iCloud+ #macOS #watchOS
Copyright © DigitalToday. All rights reserved. Unauthorized reproduction and redistribution are prohibited.