ビットコインは8万ドル台から6万ドル台まで下落し、今回のサイクルでも最大級の調整局面となっている。ブロックチェーン関連メディアのU.Todayが8日(現地時間)に伝えたところによると、MVRV(市場価値実現価値比率)は足元で1.1まで低下し、過去に主要な底値圏と重なった割安ゾーンに接近している。
MVRVは、時価総額と実現時価総額を比較し、保有者全体の平均取得価格に対してどの程度の含み益・含み損が生じているかを示す指標だ。一般に1.0へ近づくほど、市場価格が適正水準に近づいていると受け止められてきた。
過去には、MVRVが1.0を下回った局面が有力な買い場とみなされた例も多い。ただ、足元の数値だけで底入れを断定することはできない。
テクニカル面では弱さが続く。ビットコインは日足ベースで50日、100日、200日の各移動平均線をいずれも下回っており、相場のモメンタムは依然として弱気寄りだ。
一方で、短期指標には売られ過ぎを示す動きも出ている。相対力指数(RSI)は27前後まで低下した。過去にビットコインが同水準まで売り込まれた場面では、自律反発や中期的なトレンド反転につながったケースもあった。
直近の下落局面では出来高も大きく膨らんだ。薄商いの調整というより、まとまった売りが短期間に集中した展開を示している。市場では、こうした投げ売りを伴う局面の後に長期的な底を形成した例が少なくない。
MVRVが歴史的な割安圏に近づき、RSIも深い過売り水準まで低下したことで、ビットコインは長期投資家にとってリスク・リターンの観点から妙味が増す価格帯に入りつつある。ただ、短期的な変動性はなお高く、底値をすでに付けたかどうかは引き続き見極めが必要だ。