フィジカルAI企業のRLWRLDは6月8日、NVIDIAと次世代ヒューマノイドロボット向けAI標準を共同開発すると発表した。DexBenchやデータ標準の整備、NVIDIA Isaac Labとの連携を通じ、業界共通の評価基盤構築を進める。
両社は協業の柱として、デクスタリティ性能を評価するベンチマーク「DexBench」、精密操作学習向けのデータ標準策定、オープンな「NVIDIA Isaac Lab」および「Isaac Lab-Arena」フレームワークとの統合を挙げている。
RLWRLDによると、組み立てや分類、梱包といった繊細な作業を担ううえで、ロボットの手先の器用さを支えるデクスタリティAIは、ヒューマノイドAI開発の中核課題となっている。
一方、業界ではデクスタリティ性能を客観的に測定・比較する共通の評価基準や、大規模学習に活用できる共有データ標準の整備が遅れていた。このことが、技術開発と商用化の両面で制約になっていたという。
今回の協業についてRLWRLDは、自社の評価手法やデータ基盤と、NVIDIA Isaac Labを組み合わせることで、業界で利用できるオープン標準の確立を目指す取り組みだと説明した。
RLWRLDのリュ・ジュンヒ代表は「ロボットの手の動きを測定し、再現するための共通言語がなければ、デクスタリティAIの商用化には限界がある」とコメントした。
その上で「NVIDIAとDexBenchやデータ標準を整備することで、RLWRLDは単なるモデル開発を超え、産業全体のインフラを設計する役割を担う。今回の協業が、グローバルなヒューマノイドAIエコシステムにおける新たな基準になることを期待している」と述べた。