XRPのイメージ画像。画像=Reve AI

XRPは本格反発の前に、1ドル前後まで再び下押しする可能性があるとの見方が出ている。週足チャート上のフィボナッチ水準や長期下降トレンドラインの上抜けが手掛かりとなる一方、米上院で審議が進む「クラリティ法」の動向も相場の焦点となっている。

ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicが6月5日(現地時間)に伝えたところによると、市場アナリストのアーサー氏は、今回の調整が終わる前にXRPが重要な価格帯である1ドルを改めて試す可能性があると分析した。

同氏はX(旧Twitter)に投稿した週足チャートで、XRPの0.786フィボナッチ・リトレースメントが1.17ドル近辺に位置し、この水準がすでに2度意識されたと指摘した。あわせて、過去最高値(ATH)を起点とする長期の下降トレンドラインを上抜けた点にも言及した。長期的な下落圧力の後退を示すシグナルではあるが、直ちに上昇局面へ移行するとは限らないとの見方を示している。

特に注目しているのが、1ドル近辺に流動性が集中している点だ。トレーダーやマーケットメイカーが損切り注文を巻き込み、弱い持ち高を振り落とす形で、XRPを1ドル、あるいはそれをわずかに下回る水準まで押し下げる可能性があるという。こうした値動きを同氏は、次の上昇ラリーに向けた「最後の流動性狩り」と位置付けた。

チャート上の下値支持としては0.95~1.00ドルのレンジを挙げた。売り圧力が続く場合でも、この水準が当面の支持帯として意識される可能性がある。XRPは現在1.13ドルで推移しており、週間では約15%下落している。

市場では規制を巡る動きにも関心が集まっている。アーサー氏は、米上院の「クラリティ法」法案をXRPの潜在的な材料として挙げた。法案を巡っては7月4日が一つの節目として意識されており、今後約1カ月の関連動向が価格に影響する可能性があるとみている。規制の明確化と市場環境の改善が進めば、今回の調整後にXRPにとって追い風となる可能性があるとの見立てだ。

市場コメンテーターの@free_salaryKRも同様の見方を示した。1ドル近辺を「心理的な磁石」と表現し、この水準への下落は短期筋を市場から振り落とす典型的な流動性狩りになり得ると主張した。ATH起点のトレンドライン上抜け、フィボナッチによる下値支持、クラリティ法案を巡る日程が重なり、反転を示唆する典型的なパターンが形作られているとも指摘している。

もっとも、短期の市場環境はなお弱い。暗号資産の時価総額は直近24時間で2.07%減少し、投資家心理も大きく冷え込んでいる。Fear and Greed Indexは17と、極端な恐怖水準を示している。CoinMarketCapのアルトコイン・シーズン指数も6.52%低下し、資金がXRPのようなアルトコインから、より安全資産とみなされる先へ移っている可能性を示唆した。

このため、短期的な焦点は1ドル前後の下値支持が機能するかどうかに移っている。0.95~1.00ドルのレンジが維持されれば反発局面の追い風となる可能性がある一方、市場全体のリスク回避姿勢が続けば、この水準を試す場面で値動きが一段と荒くなる可能性もある。

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