XRP(写真=Shutterstock)

XRPが主要な中央集権型取引所から大きく流出している。直近7日間の純流出額は3億2100万ドルに達し、このうちUpbitが1億3590万ドルと全体の42%を占めた。価格下落が続く中、投資家の間では取引所から資産を引き出し、自己管理に移す動きが強まっている。

ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicによると、Upbitの流出比率は主要取引所の中で最も高かった。

今回の流出は、XRP相場が急落する局面で進んだ。一般に、取引所からの流出増加は、投資家が即時売却よりも個人ウォレットへの移管を優先している兆候と受け止められる。取引所に残る売却可能な在庫が減ることで、需給の引き締まり要因になり得るためだ。

Coinglassの集計では、直近7日間のXRP純流出額はCoinbaseが7303万ドル、Binanceが6093万ドルだった。BybitとOKXでも、ともに1500万ドルの純流出が確認された。

一方、Bitstampは1078万ドル、Crypto.comは244万ドルの純流入となった。

短期の動きではCoinbaseの流出が目立つ。直近24時間では、Coinbaseから1467万ドル、Upbitから1135万ドルのXRPが流出した。ただ、7日間の累計ではUpbitが最大の純流出比率を維持している。

流出の継続に伴い、UpbitのXRP保有残高も減少した。CryptoQuantのデータによると、UpbitのXRP残高は65億1500万枚から64億9700万枚へ減少した。取引所外への移管が、実際の残高減少としても表れた格好だ。

価格面ではXRPの軟調地合いが続いている。月初に1.33ドルだったXRPは足元で1.14ドルまで下落し、6月に入って約18%下げた。

この間、月初以降は5営業日連続で下落し、6営業日続落となる可能性も意識された。

相場全体の重しとなっているのはビットコインの下落だ。ビットコインは先週、一時6万ドルを割り込み、暗号資産市場は再び弱気ムードを強めた。XRPを含むアルトコインも連動して下押し圧力を受けている。

今後の焦点は、取引所残高の減少が実際に売り圧力の緩和につながるかどうかだ。流出が続く中で価格が主要な支持線を回復すれば、反発期待が強まる可能性がある。

一方で、ビットコインの弱含みやレバレッジポジションの重さが続けば、追加下落への警戒は残る。投資家のポジションも一方向に傾いているわけではなく、資産を取引所から引き出しつつ、反発を見込んでロングポジションを維持する動きもみられる。

価格変動の大きい局面でも保有を続ける投資家がいることから、今後のXRP市場は、取引所残高の減少による需給改善期待と、地合い悪化による下押し圧力の綱引きとなりそうだ。

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