韓国の国産AIモデルが、行政サービスから車載音声、銀行店舗の設計支援まで活用範囲を広げている。国家遺産分野での一般向けサービスに加え、基盤モデルとNPUの連携、車載向けLLM、デジタルツインを活用した店舗設計など、実運用を見据えた導入が進んでいる。
韓国科学技術情報通信部が8日に明らかにしたところによると、Motif Technologiesは国家遺産振興院と連携し、国家遺産関連の行政サービスと一般向けサービスに自社AIモデルを導入する。テキスト入力を基に国家遺産関連の画像を生成するAIサービス「HAI」への適用も予定している。
「HAI」は、7月にスイス・ジュネーブで開催される「AI for Good Global Summit」の公式発表事例にも選ばれた。
国家遺産振興院AIデータチームのシム・ジョンテク氏は、「MotifのAI技術を基盤に、利用者が国家遺産の画像を自ら生成し、活用できるサービスを提供する。AI技術を行政サービスに取り入れ、利便性向上につなげたい」と述べた。
LG AI ResearchとFuriosaAIは、基盤モデル「EXAONE」をFuriosaAIの第2世代NPU「RNGD」で動作させるフルスタック協業を進めている。両社は2023年から協力を続けており、国産NPUと自社AIモデルを組み合わせ、グローバルなAIエコシステムへの展開を目指す。
SK Telecom傘下の42dotはこのほど、車載向け音声AIエージェント「Gleo AI」を公開した。SK TelecomのAIモデルをベースに、42dotと共同で車載向けLLMを開発しており、特化型AIエージェント向けの音声データセット構築も並行して進めている。
NC AIは、Shinhan Bankの銀行店舗にAIモデルを導入する。実店舗と同じ環境をデジタルツイン上に再現し、窓口の配置やキオスク構成を事前にシミュレーションすることで、店舗環境の最適設計を支援する。
NC AIの研究員、ソン・ムギョン氏は「AIとデジタルツインを活用し、これまで解決が難しかった課題をデータで検証していく。来店客が店舗の扉を開けた瞬間、自分のために設計された空間だと感じられる体験の実現が目標だ」と語った。