SpaceXのIPO期待を背景に、韓国投信運用の宇宙関連ETFに個人投資家の資金が流入している。韓国投信運用がSpaceXのIPOに参加する方針を明らかにしたことで、上場前のSpaceX株に間接的に投資できる商品として買いが集まっている。
韓国投信運用は6月8日、ACE米国宇宙テック・アクティブETFについて、直近1カ月の個人投資家による純買いが600億ウォンを超えたと発表した。
韓国取引所によると、6月5日時点の同ETFに対する個人投資家の純買い額は、直近1カ月で612億ウォンに達した。この間、3営業日を除いて個人投資家は同ETFを買い越した。
こうした資金流入の背景には、SpaceXの上場をにらんだ投資需要があるとみられる。韓国投信運用は6月4日、SpaceXのIPOに参加する方針を明らかにした。
IPOで配分を受けたSpaceX株は、ACE米国宇宙テック・アクティブETFと「Korea Investment Global Space Technology & Defense」ファンドに分けて組み入れる予定だ。
韓国投信運用によると、韓国の運用会社の中でSpaceXのIPO参加を公表したのは、6月5日時点で同社のみだという。このため同ETFは、個人投資家にとって上場前のSpaceX株に間接的に投資できる手段として注目を集めている。
同社は、IPOで配分を受けた株式に加え、上場当日の買い増しも含めて、同ETFにおけるSpaceXの組み入れ比率を最大25%まで引き上げる計画だ。上場後にSpaceXが世界の宇宙産業を代表する銘柄として位置付けられれば、ETFの運用成績にも直接影響する可能性がある。
一方で、上場期待が短期間で株価に織り込まれる可能性もあり、値動きの大きさには注意が必要だ。特に上場直後は、公募価格に対する株価の動きや組み入れ比率の変化が、ETFの収益率を左右する見通しだ。
韓国投信運用でETF本部長を務めるナム・ヨンス氏は「この商品を通じて、SpaceXのIPOに間接的に参加できる」とした上で、「IPOに参加しにくいパッシブ型ETFとの差別化につながる」と説明した。