写真=Zhongji Innolight

中国の光モジュール大手Zhongji Innolightが、主要株価指数「CSI300」で最大の構成銘柄に浮上した。AIインフラ投資の拡大が追い風となり、中国株市場でもAI関連銘柄への資金流入が鮮明になっている。

香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)が5日に報じた。Zhongji InnolightのCSI300における構成比は同日5%に達し、指数採用銘柄の中で首位となった。自由流通時価総額ベースで算出される同指数では、同社は先月、電池大手CATLを初めて上回り、その差をさらに広げた。

CATLの構成比は4.1%。これに中国の酒造大手Kweichow Moutaiが3%、光モジュールメーカーのEoptolink Technologyが2.8%で続く。

今回の順位変動は、中国株市場でもAI関連企業が相場の中心に移りつつあることを示している。これまで主力だった金融や消費関連に代わり、AIインフラやデータセンター関連への投資家の関心が高まっているためだ。

実際、CSI300に占める技術セクターの構成比は直近で22%に達し、最大の業種となった。一方、金融セクターは19%に低下した。AI産業への成長期待が、指数構成にも反映されている格好だ。

Zhongji Innolightは、AIデータセンターでサーバーラック間の超高速データ伝送に使う光モジュールを手掛ける。米テック大手がAIインフラ整備に数十億ドル規模の投資を続ける中、関連需要が急拡大し、業績も大きく伸びている。

株価の上昇も続く。同社株は年初来で約2倍となった。前年に約5倍上昇した流れを引き継ぎ、今年も強い上昇基調を維持している。

海外顧客の比率も高い。Bloomberg集計によると、売上高に占める比率はAlphabetが22%で最大。Amazonが11%、Meta Platformsが6.4%で続いた。中国国内ではHuaweiが5%で最大顧客となり、Alibabaは1.9%だった。

TF Securitiesのアナリスト、ワン・イーホン氏は「コンピューティング需要の拡大と大口顧客の設備投資が続く中、Zhongji Innolightには追い風になる」と指摘した。その上で「研究開発力と供給能力の両面で、業界トップ級の地位を維持している」と評価した。

業績の拡大も目立つ。2026年1〜3月期の純利益は、収益性の改善を背景に前年同期比262%増となり、売上高も192%増加した。Bloombergがまとめた市場予想では、通期純利益も156%増が見込まれている。

市場では、今回の構成比逆転を中国株の主役交代を示す動きとみる声もある。米S&P500で技術株の構成比がおよそ40%に達しているのと同様に、中国市場でもAIインフラの恩恵を受ける銘柄へと重心が移りつつあるとの見方だ。2005年に算出を開始したCSI300は、年初来で約4%上昇している。

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