ビットコイン(写真:Shutterstock)

ビットコインが週間で約16%下落し、週足では2022年11月以来の弱い動きとなっている。市場では6万ドルの攻防が焦点となっており、この水準を明確に割り込んだ場合は、テクニカル分析とオンチェーン指標が重なる5万~5万4000ドル近辺が次の支持帯として意識されそうだ。

Cointelegraphが5日(現地時間)に伝えたところによると、ビットコインは同日の取引時間中に6万1000ドル台まで下落した後、6万2000ドル近辺で推移した。反発局面では買いが入り、6万ドルが心理的な節目として意識されているものの、チャート上ではなお下押し圧力が残っているとの見方が出ている。

アナリストのラズは、ビットコインが一時的に6万ドルを下回る可能性はあるものの、その後はより強い買いが入る可能性があるとみている。200週単純移動平均線(SMA)を根拠に、最悪のケースとして5万5000ドルを下値メドに挙げた。

200週移動平均線はこれまでもビットコインの長期的な支持帯として機能してきた。2019年、2020年、2022年、2023年に同水準を再び試した局面はいずれも主要な安値形成につながったという。2026年2月にもこの支持線を確認した後に、ビットコインは37%超上昇しており、足元でも再び同線が下値支持として意識されている。

一方、他のテクニカル指標は、より低い価格帯を示している。週足チャートでは弱気フラッグのパターンが形成され、ビットコインはすでに下限トレンドラインを下抜けた。出来高も増加しており、下放れの勢いが強まった可能性がある。このパターンが維持されれば、下値目標は5万~5万1000ドル近辺となる。

この水準は、既存の水平支持線とも重なる。今後数日でビットコインが弱気フラッグの下限トレンドラインを回復できなければ、市場ではこの価格帯が次の主要な支持線として意識される可能性が高い。

オンチェーン指標も近いレンジを示している。GlassnodeのMVRV価格バンドでは、ビットコインの実現価格は5万3740ドル近辺に位置する。実現価格は、ビットコイン供給が最後にオンチェーン上で移動した時点の平均取得価格を示す指標で、過去の調整局面でも主要な支持線として機能してきた。

同指標では、もう一つの重要なゾーンとして5万560ドル近辺も示された。この水準は、オンチェーンベースでビットコインがより割安圏とみなされやすい価格帯だ。これにより、5万~5万4000ドルはチャートパターンとオンチェーン指標の双方が重なる支持帯として浮上している。

中長期のチャートでは、より大きな下落余地も意識されている。週足では、カップ・アンド・ハンドルの崩れにつながる可能性が示されている。ビットコインは丸天井に近い形状を描いた後、ハンドル局面で反発を試みたが、現在はハンドル下限、200週移動平均線、6万ドルの支持線が重なる局面で再び弱含んでいる。

このゾーンを明確に下抜ければ、パターン上の下値目標は3万3000ドルまで下がる。短期的には、6万ドルを維持できるかどうかと、200週移動平均線を守れるかが重要な分岐点となる。下値を維持できれば5万5000ドル前後で押し目買いが入る可能性がある一方、下方ブレイクが続けば市場の視線は5万ドル台の支持帯、さらに週足ベースの3万3000ドル目標へ向かう可能性がある。

今回の分析は、6万ドルの防衛が短期的な値動きだけでなく、週足の構造を左右する分岐点になっていることを示している。チャートパターンとオンチェーン指標が近い価格帯を下値メドとして示している点も、市場の注目材料となりそうだ。

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