Cardano(ADA) 写真=Shutterstock

Cardano(ADA)を長く支持してきたことで知られる暗号資産アナリストのダン・ガンバデロ氏が、相場急落局面でADAの一部をSui(SUI)など他のアルトコインに振り向けたと明らかにした。ADAの保有は継続する一方で、Cardanoのガバナンスやリーダーシップ、ブランディングには疑問を呈している。

ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicが5日(現地時間)に報じた。ガンバデロ氏は最近の急落局面で、ポートフォリオの一部をCardano以外の銘柄に分散したと説明した。

発言の背景には、ADAの大幅な下落がある。ADAは5日、一時0.1584ドル(約24円)まで下落し、0.16ドルを割り込んだ。その後は0.1689ドル(約25円)前後まで戻したものの、直近24時間では16.01%安、1週間では29.25%安の水準にある。暗号資産の時価総額ランキングも13位から15位に後退した。

ガンバデロ氏は、ADAを引き続き保有しているとしたうえで、Cardanoの現行ガバナンスやリーダーシップ、ブランディングに疑問を示した。支持者に対しては、エコシステムの現在の方向性に本当に満足しているのかと問いかけ、主要アルトコインがそろって下落する局面では、分散投資が合理的な選択肢になり得ると主張した。

また、急落相場はポートフォリオを見直す機会にもなり得るとの見方も示した。投げ売りが進む場面では、資産配分の再点検に加え、税務上の損失計上を検討する余地もあると言及した。長年にわたりCardanoを公然と支持してきた人物が、ADAの組み入れ比率引き下げに触れたことで、コミュニティ内の反応も強まった。一部の支持者からは、長期支持の末にエクスポージャー縮小に動く姿勢へ失望の声も出ている。

こうした反応の背景には、Cardanoエコシステム内の不安定さがある。最近では、ネットワーク連携プロジェクトのTapToolsとJPG Store(JPG.store)が終了した。こうした状況を踏まえ、Cardano創業者のチャールズ・ホスキンソン氏は、今年後半にさらなるエコシステム上の失敗事例が出る可能性があると警告している。

ガバナンスを巡る対立も続いている。委任代表(DReps)はIOGが後援した複数の提案に反対しており、IOGの財務提案9件のうち一部は可決に至らなかった。研究提案では反対率が80%を超えた。さらに、ホスキンソン氏がXで改めて一時的な退任の可能性に言及したことも、コミュニティ不安を強めた要因とみられている。

こうしたなか、ADAは他の主要アルトコインと比べても弱い値動きが目立った。ガンバデロ氏が代替先として挙げたSuiも下落基調にはあるが、下げ幅はADAより小さい。同時点でSuiは、直近24時間で8.3%安、1週間で20.4%安だった。

今回の動きは、個人投資家によるポートフォリオ調整にとどまらない。Cardano内部の信認低下と市場評価の揺らぎが同時に表面化した局面として受け止められている。ガンバデロ氏が保有継続を明らかにした一方で、ガバナンスやリーダーシップ、ブランディングを公然と問題視したことは、Cardanoエコシステムが直面する圧力を改めて浮き彫りにした。

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