XRP Ledger(XRPL)は、中核サーバーソフトの名称を従来の「rippled」から「xrpld」に変更する。3.2.0メインネットアップグレードの公開に合わせた対応で、検証人やノード運営者、インフラ事業者にはシステム更新が求められる。
ブロックチェーンメディアのCryptopolitanによると、XRPLの運営チームは5日(現地時間)、X(旧Twitter)を通じて「XRPL 3.2.0がまもなく公開される」と発表し、あわせて新名称を公表した。すでに一部のコマンドラインインターフェース(CLI)環境では、「xrpld version 3.2.0」と表示され始めているという。
今回の対応は単なるバージョン更新にとどまらない。中核ソフトの名称変更とあわせて、ネットワーク運用基盤の見直しを進める色彩が強い。メインネットへの適用前に、検証人やノード運営者、関連インフラ事業者は更新作業を終える必要がある。
運営チームは、コンセンサス参加に支障が出ないよう、アップグレード手順をまとめた技術文書と運用ガイドを準備していると説明した。
3.2.0は、5月末に適用された3.1.3に続く更新となる。XRPLは当時、レジャーインデックス104,507,137で3.1.3を有効化し、NFT機能やVaultシステム、Permissioned Domains、貸出プロトコルに関する修正を反映した。
この際も、旧版ソフトを使うノードはコンセンサス参加を維持するため更新が必要だった。Rippleの最高技術責任者(CTO)デイビッド・シュワルツ氏は、このアップグレードが検証人の100%合意で承認されたとしている。
コミュニティでは、今回のプロトコル整備を前向きに受け止める声が出ている。代表的なdUNL検証人のVetは、市場変動とは切り離して中核プロトコルの改善を続けるべきだとした上で、「市場心理は一時的だが、ネットワーク改善は長期的な価値に寄与する」と評価した。あわせて、XRPLコア開発者の継続的な貢献に謝意を示した。
一方、XRP相場は軟調だ。価格は昨年7月の約3.65ドルから足元では1.2ドル前後まで下落した。先月末の1.33ドルから今月に入って1.18ドル台に下げ、1週間足らずで約11%下落した。
時価総額も同じ期間に80億ドル超減少した。ビットコインも約6万1300ドルまで下落しており、暗号資産市場全体で売り圧力が続いた。
もっとも、オンチェーンデータには長期保有を示す動きも見られる。最近では、2500万XRP超が取引所から外部ウォレットへ移されたことが確認された。一般に、取引所からの流出は短期売却ではなく、長期保管を目的とした移動と受け止められることが多い。
また、最低1万XRPを保有するウォレット数は33万2230に達し、過去最高を更新した。価格調整局面でも一部投資家がXRPを継続的に買い増していることを示す指標とみられている。
市場では、3.2.0アップグレードがコンセンサスとネットワークの安定性を維持したまま完了できるかに関心が集まっている。中核ソフトの改称とインフラ移行が同時に進むだけに、今回の更新は機能改善にとどまらず、XRPLの運用体制を再整理する節目になるとの見方も出ている。