Slackは、ChatGPTとの連携を活用し、チーム内の会話を週次レポートとしてまとめる方法を紹介した。Workflowを使えば定期配信も自動化できるが、SlackとChatGPTの双方で有料プランが必要となるほか、接続可能なワークスペースは1つに限られる。
米メディアTechRadarが6月4日(現地時間)に報じた。ChatGPT連携では、Slack上での下書き作成や回答生成、会話の要約に加え、プロジェクトの進捗や次のアクションを盛り込んだ週次レポートの作成にも対応するという。
ポイントは、ChatGPTを単なる対話ツールとしてではなく、チャンネル単位の情報整理ツールとして使う点にある。SlackのワークスペースにChatGPTアプリを追加し、アカウントを連携すれば、Slack内からAI機能を利用できる。
ただ、この段階ではスレッド全体のやり取りをそのまま要約しにくく、別のChatGPT画面に会話内容を貼り付ける必要がある。
チャンネル全体の会話を基にレポートを作成するには、ChatGPTを対象チャンネルに直接追加する。メッセージ入力欄で招待操作を行い、アプリ一覧からChatGPTを加えればよい。
ChatGPTがチャンネルに参加すると、直近の会話を読み取り、週次レポートのドラフトを生成できる。
プロンプトは、まずシンプルな指示から始めるのが効果的だ。例えば、雑談を除外して担当者名を含めるよう指定したり、レポートの書式を指定して出力の構成をそろえたりできる。
一方で、最初から複雑な条件をまとめて入力すると、一部の要件が反映されない、あるいは結果の精度が落ちる可能性がある。
SlackのPro以上のプランでは、この手順をWorkflowで自動化できる。実行条件を設定し、「チャンネルにメッセージを送信する」ステップを追加すれば、毎週金曜午後4時に特定チャンネルの直近5日分の会話を要約し、「#weekly-updates」に投稿するといった運用が可能になる。
導入時には利用条件の確認も欠かせない。無料プランではサードパーティーアプリ連携は最大10件までだが、実際のアプリ配布や本格運用には有料プランが必要とされる。
Slackの有料プランは、年額払いベースで1ユーザー当たり月額3.26ドルから。ChatGPTも、Slack連携や自動化機能は有料プランのみが対象で、月額20ドルからの料金がかかるという。
ワークスペース数にも制限がある。Slackでは、ChatGPTを同時に接続できるワークスペースは1つまでだ。
複数のワークスペースでそれぞれ週次レポートを運用する場合は、既存の接続を解除したうえで、別のワークスペースにあらためて接続し直す必要がある。
今回の連携は、Slack内でのAI活用が文章生成や会話要約にとどまらず、チーム運営の支援にも広がっていることを示す。チャンネルの会話をそのまま週次報告に転用できるため、リモート中心の組織やチャンネル数の多いチームでは、定型的なステータス共有の負担を減らせる可能性がある。
もっとも、実運用には両サービスでの有料契約が前提となり、接続先ワークスペースも1つに限定される。活用のしやすさは、各組織のコラボレーション体制や自動化ニーズに左右されそうだ。