Anthropicが米国家安全保障局(NSA)に技術者を派遣し、攻撃型のサイバー作戦でAIモデル「Mythos」の運用を支援している。英Financial Times(FT)が4日、事情に詳しい関係者2人の話として報じた。
報道によると、Anthropicは約6人の社員をNSAに常駐させている。運用面の助言に加え、特定の用途に合わせたモデル調整も担うという。
Anthropicの技術者が実際の作戦に直接関与しているかどうかは明らかになっていない。一方でFTは、関係者の話として、Mythosが中国やイランなどを標的とするネットワーク侵入で有用だと伝えた。
今回の協力は、AnthropicとNSAを管轄する米政府をめぐる係争が続くなかで進んでいる。Anthropicは、米政府による自社AIモデル「Claude」の利用について、米国民への大規模監視や自律型致死ドローンへの転用を制限しようとしてきた。これに対し、米国防総省はAnthropicを米企業として初めて「サプライチェーンリスク」に指定し、Anthropicは不服として提訴した。
Anthropicは今週、Mythosの利用対象を15カ国・150機関拡大した。Anthropic関係者は「最善の防御は強力な攻撃能力から生まれる」としたうえで、「敵対勢力もAIを活用した攻撃技術の開発を進めている以上、Mythosを使った攻撃エージェントの開発を急がなければ、相手に先行を許す」と述べた。
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