Adobeは6月5日、Adobe GenStudioの主要アップデートを発表した。新たに「Adobe Brand Intelligence」を追加し、ブランドガイドラインだけでなく、レビュー時のフィードバックや承認・却下の履歴も学習対象に取り込むことで、AIエージェントがブランドに即したコンテンツを制作できるよう支援する。
今回の更新の中核となるAdobe Brand Intelligenceは、従来の静的なブランド資料に加え、審査プロセスで蓄積される定性的な情報も継続的に学習する仕組みだ。これにより、AIエージェントがブランドアイデンティティに沿ったコンテンツ制作を進めやすくする。
あわせて、業務管理ツール「Adobe Workfront」向けには、ワークフロー最適化エージェントを追加した。企画、レビュー、承認の各工程を自動化し、AIエージェントをプロジェクトの協業メンバーとして直接割り当てられるようにする。
このほか、キャンペーンブリーフ作成用の専用キャンバスも新たに提供する。企業向けの「Adobe Firefly Creative Production」では、エンドツーエンドの制作ワークフローを構築できるほか、アセットの一括制作にも対応する。
AdobeはNVIDIAとも連携し、3Dデジタルツイン関連のワークフロー高度化も進める。
Adobe GenStudioおよびFirefly Enterpriseを統括するバルン・パーマー氏は、「マーケティングキャンペーンや顧客体験を届けるエンドツーエンドのプロセスは、非効率な業務や分断されたワークフローによって長く制約を受けてきた」とコメントした。
その上で同氏は、「Adobeはブランドインテリジェンス、エージェント型の自動化、AIベースのワークフローを統合し、コンテンツサプライチェーンを最適化するためのツールを企業に提供する。これにより、チームはコンテンツ体験を大規模に生成し、管理し、最適化できる単一のソリューションを活用できるようになる」と述べた。