Nintendoが、欧州連合(EU)の新たな電池規制に対応したSwitch 2の新モデルを準備していることが分かった。規制の施行後は携帯ゲーム機にも、ユーザーがバッテリーを容易に取り外して交換できる設計が求められる見通しで、Switch 2のハードウェア設計にも変更が及ぶ可能性がある。
米ITメディアのThe Vergeが4日(現地時間)に報じた。これによると、Nintendoは自社Webサイトで、EU規制に準拠した製品バージョンを準備中だと案内している。
EUは2027年2月18日、新たな電池規制を施行する予定だ。スマートフォンやタブレット、携帯ゲーム機などバッテリーを搭載する電子機器を対象に、消費者が専門工具なしでバッテリーを交換できることを求める内容となる。Nintendoはこれに合わせ、欧州市場向けのSwitch 2で規制対応モデルを用意するという。
現行のSwitch 2は、一般ユーザーが容易にバッテリーを交換できる構造ではないとされる。分解には複数の工程が必要で、自力での交換は難しいとの見方が出ていた。
一方で、Nintendoは新モデルでどのような交換構造を採用するのか、具体的な仕様は明らかにしていない。
製品の識別方法も変更される見通しだ。Nintendoは、型番が「BEE」で始まる製品群について、EU規制対応版には別の新たなモデル番号を付与すると説明している。パッケージには追加コード「OSM」を表示し、既存モデルと区別する。
この変更は本体だけでなく、周辺機器にも影響する可能性がある。Switch 2向けProコントローラーとJoy-Conも同じBEE系の型番の体系を採用しているためだ。ただし、周辺機器にも交換可能なバッテリー設計を適用するかどうかは、現時点では明らかになっていない。
業界では今回の対応について、EUの規制がグローバルなハードウェア設計に直接影響を及ぼす事例になり得るとの見方が出ている。
欧州では近年、消費者自身によるバッテリー交換をしやすくする製品設計を促す政策が広がっている。スマートフォンやタブレット各社も製品構造の見直しを迫られる可能性があり、Nintendoの対応もその流れに沿ったものとみられる。
ただ、Nintendoはバッテリー交換対応のSwitch 2を欧州以外の地域でも投入するかどうかについては、これまで言及していない。
今後は、本体やコントローラーなど製品ごとにどの設計変更を適用するのかに加え、EU向けとグローバル向けでハードウェアを分けるのかどうかが注目点となる。