KIoTは、エッジAI映像解析を活用したスマートシティ分野の実証を広げている。大型イベント会場で混雑状況をリアルタイムに分析し、管制センターと現場スタッフの情報共有を支援したほか、産業安全や環境分野でも導入・実証を進めている。
KIoTは2016年設立のAI映像解析ソリューション企業。AI物体認識アルゴリズムと、エッジコンピューティングを基盤とした映像解析技術を強みとする。中央集約型の処理ではなく、現場側の端末でデータをリアルタイムに処理することで、分析の迅速化とサーバー構築負担の軽減につなげている。
公共安全分野では、大型イベント会場を中心に実証を継続してきた。2023年の大邱チメクフェスティバル、2024~2025年の釜山・広安里花火祭に続き、2026年はソウルバラ祭の現場運営にも参加した。
同社は、バラのトンネルや主な導線の混雑状況をリアルタイムで分析し、管制センターと現場スタッフの情報共有を支援した。行政安全部の災害安全管理本部長が現場を訪れ、安全管理体制を点検したという。
産業安全分野では、製錬所や化学団地、製造工場などを対象に、作業者の行動や危険区域への接近状況をリアルタイムで分析している。保護具の未着用や危険な状況を検知した場合には、自動警報機能も提供する。
環境分野では、科学技術情報通信部の研究開発課題を通じて、「AIベースのスラッジモニタリングおよび凝集剤自動制御システム」も開発した。
KIoTは、登録特許44件、試験成績書21件を保有する。最近では「大韓民国ICT大賞」で、副首相兼科学技術情報通信部長官賞を受賞した。
海外展開にも力を入れる。調達庁の海外実証(PoC)支援事業を通じ、ベトナムなど東南アジア地域とオーストラリア市場で、技術実証とパートナーシップ構築を進めている。
イ・ジェジュン代表は「AI映像解析技術は、公共安全や産業現場の効率的な運営を支える中核インフラへと発展している」と述べた。その上で「リアルタイム映像解析とエッジAI技術を基盤に、データに基づく運営体制の拡大を続けていく」と話した。