予測市場の5月の月間取引高は284億ドルとなり、過去最高を更新した。Kalshiが173億ドルで全体の約61%を占め、Polymarketと合わせた2社のシェアは9割近くに達した。ブロックチェーンメディアのCryptopolitanが6月1日(現地時間)に報じた。
これまでの最高は1月の271億ドルで、5月はこれを上回った。取引高は4カ月連続で増加している。
今回の記録が注目されるのは、目立った大型イベントがない中で達成されたためだ。1月の急増は選挙関連の需要や年初の持ち高調整の影響が大きかったが、5月にはそれに匹敵する材料はなかった。
市場では、一時的なイベント主導の相場から、継続的に売買が成立する常時取引型の市場へ移りつつあるとの見方が出ている。
プラットフォーム別では、Kalshiの5月取引高が173億ドルと月間ベースで過去最高を更新した。前月比では29%増となり、市場全体の約61%を占めた。
Polymarketの取引高は84億ドルだった。Kalshiはこれを約2倍上回り、両社の合算シェアは9割近くに達した。市場は引き続き二強構造となっている。
主導権は1年前までPolymarketにあった。2024年から2025年9月まではPolymarketが優位を保っていたが、その後はKalshiが先行する展開に変わった。
月初時点の暗号資産関連契約の集計でも、Kalshiのシェアは2月以降、急速に上昇した。
こうした逆転の背景には、規制環境の違いがあるとみられる。米国の規制下で事業を展開するKalshiでは、スポーツ関連契約が取引を大きく押し上げている。
一方、Polymarketは前四半期の大半で規制上の制約を受けた。取引高自体が前月比で急減したわけではないものの、伸びが鈍化し、Kalshiとの差が広がった。
市場の裾野も広がっている。報道機関が予測確率を引用し、ヘッジファンドもその動向を注視しているという。
Wintermuteなどのマーケットメーカーは、主要プラットフォームで売り買い双方の気配を提示している。
規制や開発者エコシステムを巡る動きも続いている。米国商品先物取引委員会は、予測市場に関するガイドラインをより明確にする方針を示唆した。
Polymarketは米国市場への再参入に向け、米国商品先物取引委員会の認可を受けた取引所を買収した。
Hyperliquidは5月2日、メインネットでHIP-4の結果連動契約を稼働した。初期の取引規模は約8770万ドルで、市場全体の1%未満にとどまったが、誰でも市場を開設し、オンチェーンで決済できる仕組みの可能性を示した。