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Ethereumが軟調な値動きを続けている。2025年に入って初めて一時2000ドルを割り込み、時価総額シェアも9.43%まで低下した。DeFi資金の縮小やETFからの資金流出に加え、デリバティブ市場でロング清算が拡大しており、投資家心理の悪化が鮮明になっている。

ブロックチェーンメディアのCryptopolitanが5月28日(現地時間)に報じたところによると、Ethereumは一時1972.82ドルを付けた。直近1カ月の下落率は13.4%で、第2四半期累計でも約6%下落している。

市場では今回の下落について、単なる価格調整ではなく、Ethereumネットワークの実需や利用状況、投資家心理を改めて織り込む局面との見方が出ている。Ethereumの恐怖・強欲指数も、市場心理が「恐怖」に傾いていることを示した。

Bitcoinに対する存在感の後退も目立つ。Ethereumの時価総額シェアが9.43%まで低下した一方、Bitcoinのシェアは57.7%に上昇した。ETH/BTC比率も0.027BTC前後で低迷しており、暗号資産市場の資金流入がEthereumよりBitcoinに偏っていることを示している。

デリバティブ市場では変動性が高まっている。直近24時間のEthereumのロングポジション清算額は2億4100万ドルに達した。清算ヒートマップでは1950ドル近辺にロングの流動性が集中しており、この水準まで下押しする可能性も意識されている。

一方で、2100ドル前後にはショートポジションも積み上がっており、反発局面ではショートスクイーズが起きる余地もある。

未決済建玉の増加も、相場の変動を大きくする要因となっている。Coinalyzeによると、Ethereumの未決済建玉は125億ドルに増加した。CoinGlassの集計では、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)や中小型取引所を含めた規模は326億9000万ドルに上る。

積極的なショートポジションの積み増しも確認されており、短期的には清算水準を中心に値動きが荒くなりやすい。現物投資家の間では、Ethereumの長期保有の魅力や成長性を見直す動きも出ている。

Ethereumの弱含みはDeFi市場にも影響を及ぼしている。現在、Ethereum全体の32%超がステーキングされている。ネットワークは引き続き2000万ドル超の手数料収入を生み出しているものの、取引手数料は過去最低水準まで低下しており、ステーキング参加者やノード運営者の収益性は一部で弱含んでいる。

それでも、ステーキングの待機量は38億ETH超で、アンステーキングの待機量は約20万ETHにとどまった。

DeFiの資金規模はより明確に縮小している。Ethereum基盤のDeFiプロトコルにロックされた資産は現在417億8000万ドルで、2025年8月に910億ドルを上回っていた水準から大きく減少した。

弱気相場に加え、最近のハッキング事案で信頼が損なわれたことや、SolanaとHyperliquidがより活発なDeFiハブとして台頭したことも影響した。

主要レンディングプロトコルのAaveでは、貸出規模が80億ドルに縮小し、直近1カ月で14%減少した。Ethereum全体のアクティブな貸出も、200億ドルから160億ドル前後へ減少した。KelpDAOのハッキングの影響に、Ethereum価格の下落が重なった結果とされる。

もっとも、Ethereumの融資の多くは清算価格が足元の相場を大きく下回っており、DeFi市場全体で連鎖的な清算に発展する状況ではないとの見方も出ている。

機関投資家と個人投資家の資金フローも追い風にはなっていない。上場投資信託(ETF)からの資金流出が再び確認され、投資家の関心が株式市場へ移るなか、暗号資産市場の流動性も低下している。

こうした流れのなか、Ethereumの弱さは単なる短期の価格調整にとどまらない。エコシステムの収益構造と、DeFiを起点とする需要が今後どこまで維持されるかを見極める局面に入っている。

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