OpenSearchの累計ダウンロード数が、Linux Foundation傘下入りから約2年で14億件に達した。貢献企業は400社を超え、ベクトル検索やAIエージェント向けの安全機能を備えることから、企業のAI基盤として採用が広がっている。
米Techzineによると、OpenSearch Software Foundationのエグゼクティブディレクター、ビアンカ・ルイス氏はKubeCon + CloudNativeConで、OpenSearchプロジェクトには400社を超える企業が貢献しており、月間ページビューは150万件を超えると明らかにした。
OpenSearchは2021年、Elasticsearchがより制限の強いライセンスへ移行したことを受けて、AWSがフォークして立ち上げたプロジェクトだ。その後、AWSはOpenSearchをLinux Foundationに寄贈した。
ルイス氏は、「特定のベンダーがOpenSearchを管理すべきではないと判断した」と説明。Linux Foundation傘下入り後は、コントリビューター数やダウンロード数、コミット数が大きく増加したという。
同氏は、クローズドなプラットフォームと比較する際には、機能面より先にデータ主権とビジネスモデルを見極めるべきだと強調した。「特定企業が支配するプロジェクトを選べば、データと価格決定権をその企業に委ねることになる」と述べた。
OpenSearchは、ベクトル検索を標準機能として搭載しているほか、AIモデルを自由に選べる、特定モデルに依存しないアーキテクチャを採用している。
また、AIエージェントの挙動をリアルタイムで追跡し、異常の兆候を検知して問題発生前に警告する安全機能も提供している。
導入事例も増えている。NVIDIAはNeMoプラットフォームのAIバックボーンとしてOpenSearchを採用した。Atlassianは今年、300超の検索クラスターで数十億件の文書を99.99%超の可用性で運用している。チャンギ空港では、1000超の店舗を対象としたリテール検索とリアルタイム商品推薦システムにOpenSearchを活用している。