Ethereumが2000ドルを下回る中、市場分析会社Santimentは、個人投資家心理が再び恐怖に傾くまでは、拙速な押し目買いよりも様子見を優先すべきだとの見方を示した。
ブロックチェーンメディア「The Crypto Basic」が28日付で伝えたところによると、Santimentは今回の下落局面について、Ethereumの短期的な買い場を見極めるうえで個人投資家心理が重要な変数になると分析した。
Ethereumは28日、一時2000ドルの心理的節目を下回った。2000ドル割れは3月29日以来。当日は2.5%下落し、直近7日では約6%安となった。価格は1970ドルまで下落し、年初来の下落率は30%に拡大した。Santimentは、時価総額上位10銘柄の中でも年初来パフォーマンスが最も低調だと指摘している。
Santimentによれば、急落局面での個人投資家の反応は大きく2つに分かれる。1つはFUD(恐怖・不確実性・疑念)が強まる局面で、SNS上では弱気の反応が強気の反応を上回る。もう1つは、下落を押し目買いの好機とみるFOMO局面で、押し目買いを促す見方がSNS上の議論を主導し、反発期待も維持されるという。
同社は、一般的には前者の展開が多いと説明する。個人投資家が恐怖に傾き、弱気に転じた局面では反発が起きやすいという。Santimentはこれまでも一貫して「群衆と逆に動く」戦略の有効性を強調しており、こうした局面ではEthereumが反発に向かう可能性が高まるとみている。
一方で、個人投資家が2000ドル割れをなお買い場と受け止めている場合、下落がさらに続く恐れがあると警告した。SNSで「底値買い」の見方が優勢になると、市場は大勢の期待とは逆に動きやすいという。この過程では、マーケットメーカーが十分な流動性を確保するため、短期の弱い持ち手を振り落とそうとし、個人投資家が投げ売りに追い込まれるまで価格が一段安となる可能性があるとした。
Santimentは、FOMOが後退する局面こそがEthereumの買いを検討するタイミングになるとの見方を示した。市場全体で悲観論が強まり、SNS上のネガティブな反応がポジティブな反応を大きく上回る場面が、より良い買い場になるとしている。
実際、指標もなお楽観が残っていることを示している。5月27日時点のEthereumに関する個人投資家心理は、強気2.4に対して弱気1.0と、過去1カ月で最も高いFOMO水準を記録した。この数値はFOMOの基準線を上回っており、Santimentは今回の下落がまだ終わっていない可能性があると判断した。
焦点は、個人投資家心理がいつ再びFUDゾーンに戻るかにある。Santimentは、Ethereum市場で楽観よりも恐怖が優勢になるまで、辛抱強く見極める必要があると助言した。今回の下落局面で重要なのは、2000ドル割れという価格水準そのものではなく、その水準を市場がどう受け止めるかという投資家心理の変化だとしている。