XRP(写真=Shutterstock)

XRPが主要サポートとみられていた1.30ドルを割り込み、16週ぶりの安値圏に沈んだ。週足チャートではペナント下限を下放れしており、市場では0.63ドル前後までの下値余地を意識する見方が出ている。投資家心理も悪化しており、当面の焦点は1.27ドルを維持できるかどうかに移っている。

Cointelegraphが28日(現地時間)に伝えたところによると、XRPは同日、一時1.26ドルまで下落した。相場の弱さが6月まで続く可能性を指摘する声も出ている。

下落の背景には、テクニカル面でのサポート割れがある。XRPは週足チャートで1.35ドル近辺のペナント下限のトレンドラインを下回り、下方ブレイクの形となった。チャート上の下値メドは、足元の水準からおよそ50%低い0.63ドル前後とみられている。

市場では、1ドル近辺までの下落を警戒する見方も広がっている。アナリストのEgrag Cryptoは、XRPが1.30ドルを下回ったことで相場は弱気局面に入ったとの見方を示した。ChartNerdも、1.30ドルのサポート割れによって1ドル方向への下落シナリオが前倒しで意識されやすくなったと指摘している。

短期的な下値の焦点は1.27ドルだ。この水準も維持できなければ、XRP/USDTは1.11ドルまで下げた後、1ドル水準を試す可能性があるとみられている。サポート割れが連続する展開への警戒感が、相場の重荷となっている。

投資家心理も急速に冷え込んでいる。オンチェーン分析企業Santimentによると、ここ数日でXRPを巡るソーシャルメディア上のセンチメントは明確に悪化した。強気・弱気コメントの比率は弱気側に傾き、FUD(恐怖・不確実性・疑念)指標も3週間で最も高い水準に達した。強気コメントは、弱気コメント1件当たり1.1件にとどまっている。

もっとも、極端な恐怖心理がそのまま一段安につながるとは限らない。Santimentは、こうした恐怖や懐疑が過去にはXRP相場で逆張りシグナルとして機能したケースがあると指摘した。いわゆる「恐怖局面」の後に、価格が安定したり反発に転じたりした例もあったとしている。

一方で、保有者の損益状況にはなお不安定さが残る。XRPの純未実現損益は現在、降伏と恐怖の境界圏で推移しており、トレーダーの不安心理がなお解消されていないことを示している。足元ではXRP保有者の58%超が含み損の状態にあると集計されており、過去の相場サイクルでは、こうした構図がより大きな調整の前段階でみられたこともある。

XRPはこれに先立ち、1.40~1.50ドルのレンジで、MVRV比率の低下やXRPレジャーの活動増加など、底打ちを示唆するシグナルが観測されていた。市場ではこのレンジを割安圏とみる向きもあったが、急落によって価格はこの水準を下回り、底打ち期待は後退した。

今後の焦点は、1.27ドルと1ドルのサポートを維持できるかどうかだ。短期反発の場面があったとしても、チャートの悪化が解消されない限り、ボラティリティ拡大への警戒は続きそうだ。逆に、足元の恐怖心理が過度だとの見方が広がれば、過去と同様に短期的な相場安定や反発につながるかも注目点となる。

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