Cardano(ADA)で100万ADA超を保有する大型ウォレットの保有量が合計251億1000万ADAに達し、2017年12月以来の高水準となった。流通量に占める比率は約67.5%で、価格が軟調に推移する中でも大口の買い増しが続いている。
ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicが28日(現地時間)に報じた。オンチェーン分析企業Santimentは、100万ADA超を持つウォレットが先行き不透明感の強い相場環境でも保有を増やし、流通量に占める比率が2017年12月以来の高水準に達したと指摘している。
月初時点では、これらのウォレットの保有量は250億9000万ADA、流通量に占める比率は67.47%だった。その後、保有量は数日で2億ADA超増加した。価格が不安定に推移する局面でも、大口は売却を強めるのではなく保有を積み増した格好だ。
大型ウォレットによる蓄積は、2021年初め以降おおむね一貫して続いてきた。2017年の高値後に減少した保有量はその後持ち直し、足元では数年ぶりの高水準まで回復している。ADA価格は2021年9月に3.1ドルまで上昇した後に大きく下落したが、大口保有は下落局面で一時伸びが鈍った後、再び増加基調に戻った。
足元のADA価格は、過去最高値から90%以上下落した0.23ドル前後で推移している。それでも大口投資家は下落局面を割安な買い場とみているとの見方が出ている。個人投資家の勢いが前回サイクルに比べて鈍る一方で、大型ウォレットは保有比率を着実に高めてきた。
Santimentは、相場が弱い局面でも上位ウォレットの保有量が増え続ける動きは、ADAの長期的な方向感に対する信認の高まりを示す可能性があると分析した。一方で、こうした蓄積が短期的な上昇をそのまま保証するわけではないとも強調した。過去の傾向としては、大口の継続的な買い増しは、とりわけ長期保有者にとって強気材料として受け止められてきたという。
短期の市場指標はなお弱い。ADAは直近24時間で5%下落した。同期間の取引高は28%増の5億3700万ドル(約806億円)だった一方、未決済建玉(OI)は4%減の4億9700万ドル(約746億円)となった。売買は増えたものの、デリバティブ市場のポジションは縮小している。
価格面では、0.22ドル近辺が短期の下値支持線として意識されている。ADAは現時点でこの水準を維持しているが、下抜ければ下落圧力が強まり、短期反発への期待も後退する可能性がある。大口の買い増しが続く中、市場は支持線の攻防と需給の変化が実際の反転につながるかを見極める局面にある。