Shiba Inuに対し、次の「ドッグシーズン」で大きく上昇する可能性があるとの見方が出ている。一方で、コミュニティの勢い鈍化やShibariumの普及停滞などを背景に、再び急騰するには課題が多いとの指摘もある。
ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicが27日付で報じたところによると、暗号資産アナリストのシェルビーは、Shiba InuをDogecoin、FLOKIと並ぶ有力な「犬系」暗号資産として挙げた。犬系ミームコインへの資金流入が再び強まれば、3銘柄がそろって大きく上昇する可能性があるとみている。
ドッグシーズンとは、DogecoinやShiba Inu、FLOKIなど犬をモチーフにしたミームコインに市場の関心が集まり、連動高が起きやすくなる局面を指す。過去の強気相場では、まずDogecoinに資金が向かった後、Shiba InuやFLOKIといった後続銘柄に買いが広がる傾向がみられた。
シェルビーは強気の根拠として、Shiba Inuが相場の逆風を生き残ってきた実績を挙げた。複数回の弱気相場に加え、自身が「市場操作」と表現した局面も耐え抜いてきたと評価している。
長期低迷の中で多くのトークンが市場から姿を消したのに対し、Shiba Inuは存在感を保ってきたという。
Shiba Inuは2020年8月のローンチ以降、単なるミームコインにとどまらず、Shibariumを含む独自エコシステムの整備を進めてきた。シェルビーはこうした点を踏まえ、次のドッグシーズンではShiba Inuに加え、DogecoinとFLOKIも上昇余地があるとみている。
もっとも、足元では強弱材料が交錯している。Shiba Inuは2024年末に0.000033ドルを上回る場面があったが、その後は市場全体の軟調地合いの中で戻りは限定的にとどまっている。
先行きに強気の声はあるものの、再度の急騰は容易ではないとの見方も少なくない。
懐疑的な見方の背景には、コミュニティの勢い鈍化、Shibariumの普及停滞、バーンの減速、開発・運営体制への懸念がある。こうした不安は、一部のネットワーク指標にも表れているという。
直近24時間のShiba Inuのバーン数量は861万枚にとどまり、Shibariumの日次取引件数も約7220件だった。
価格面でも、明確な強気転換を裏付ける動きは確認されていない。Shiba Inuは0.000005530ドル近辺で推移し、時価総額は約32億5000万ドル。暗号資産の時価総額ランキングでは30位前後の水準にあるという。
それでも、短期的な売り圧力の緩和を示唆する動きは一部で確認された。取引所準備金データでは、直近24時間で約2045億枚のShiba Inuトークンが取引所から流出したとされる。
保有者がトークンを取引所の外に移したことで、短期的な売り圧力が和らいだ可能性があるとの見方も出ている。
市場の関心は、ドッグシーズンが実際に再来するのか、そしてShiba Inuがその波に再び乗れるのかに集まっている。相場の逆風をくぐり抜けてきた実績や取引所からの流出は好材料とされる一方、ネットワーク活動やエコシステム拡大が伴わなければ、期待ほどの反発にはつながらない可能性もある。