画像=Focused Energyが構想するレーザー核融合発電所のイメージ(提供=Focused Energy)

ドイツのレーザー核融合企業Focused Energyは27日、2億4000万ドルのシリーズA資金調達を完了したと発表した。同社によると、核融合分野では過去最大級のシリーズAで、これにより欧州の核融合企業で最も高い企業価値を持つ企業になったという。

今回のラウンドでは、ドイツのエネルギー大手RWEが6000万ドルを出資した。RWEは戦略投資家として参加し、事業面でも連携する。あわせて、ドイツ連邦イノベーション機関SPRIND、欧州イノベーション評議会のEIC Fund、既存のリード投資家Prime Movers Labも出資した。ラウンドはオーバーサブスクライブとなり、ドイツや欧州のほか、アジアや湾岸地域の投資家も加わった。

調達した資金は、フランクフルト近郊のヘッセン州ビブリスにあるRWEの旧原発用地の開発に充てる。既存の原子力発電インフラとRWEの運用ノウハウを活用し、世界初の産業用レーザー核融合発電所の建設を目指す。完成目標は2030年代半ばとしている。

Focused Energyの共同創業者兼CEO、トーマス・フォルナー氏は「レーザー核融合は、これまで正味のエネルギー利得が科学的に実証された唯一の核融合方式だ」と述べた。そのうえで、「今回の調達は、創業4年で世界の先頭集団に加わった当社のアプローチが支持されたことを示している」とコメントした。

RWEのCEO、マルクス・クレバー氏は「ドイツは優れた研究エコシステムとFocused Energyのような革新的スタートアップを基盤に、核融合分野で世界をリードし得る位置にある」と強調した。SPRINDのラファエル・ラグーナ・デ・ラ・ベラ長官は「商用核融合炉の建設は21世紀で最も重要なムーンショット・ミッションだ」と評価した。

Focused Energyは2021年、ダルムシュタット工科大学のスピンオフとして設立された。現在は20カ国超出身の研究者・エンジニア約160人を擁し、ダルムシュタット、ベルリン、オースティン、サンフランシスコに拠点を置く。

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