写真=Seasatsの無人水上艇「Lightfish」

米海洋無人システム企業のSeasatsは27日(現地時間)、自社開発の無人水上艇(USV)「Lightfish」が、自律航行で台湾海峡の横断に初めて成功したと発表した。

Lightfishは数百マイル離れた場所から遠隔運用され、5日間で台湾海峡を航行した。総航行距離は1000海里(約1800キロ)を超え、この間、海上の船舶動向を継続的に監視したという。

航行中には、中国海軍の056型哨戒艦を含む複数の軍艦も確認した。Seasatsによると、これらの艦艇は台湾の排他的経済水域(EEZ)内で、自動船舶識別装置(AIS)を停止した状態で航行していた。Lightfishは当該艦艇の位置を追跡し、艦種や所属を確認できる写真も確保したとしている。

Seasatsのマイク・フラニガンCEOは、「中国軍艦との接触は今回が初めてではないが、今回の海域とタイミングは特に注目に値する」とコメントした。そのうえで、「中国人民解放軍が周辺の小国の領海に艦艇を威圧的に展開していることは広く知られているが、位置情報付きの写真証拠を捉えて共有できる機会は多くない」と強調した。

Seasatsはあわせて、ウクライナがロシアとの戦闘でドローン戦術を急速に発展させた事例や、イランがホルムズ海峡で無人システムを効果的に運用した事例にも言及した。そのうえで、台湾もこうした教訓を詳しく分析し、無人システムを防衛戦略の中核に据えていると説明した。長距離・高耐久のUSVは、台湾の海域監視や防衛に寄与する可能性があるとしている。

同社はこれまでに、米政府から1億ドル(約150億円)超の契約を獲得してきた。米海軍や米海洋大気局(NOAA)、主要研究機関と連携してUSVを運用してきた実績があるという。今回の航行を機に、台湾およびインド太平洋地域の同盟軍との協力を本格的に拡大する方針だ。

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