韓国の放送通信委員会と情報通信政策研究院(KISDI)は28日、「2025年知能情報社会利用者パネル調査」の結果を公表した。韓国民の38.9%がChatGPTなどの生成AIを利用した経験があり、利用者の1日平均利用時間は49.6分だった。
生成AIの利用経験率は、2023年の12.3%、2024年の24.0%に続き、2025年は38.9%まで上昇し、3年連続で増加した。利用経験者の68.0%は、1日に30分以上利用しているという。
利用動機では、「情報検索に効率的」が86.0%で最も多かった。以下、「時間管理に役立つ」が72.6%、「学習活動の支援に有用」が68.2%、「複雑な問題解決に役立つ」「日常業務の支援に役立つ」がそれぞれ64.8%で続いた。
一方で、生成AIの負の影響に対する懸念も全般に強まった。前年比の上昇幅が最も大きかったのは「虚偽情報の流布」で、9.6ポイント上昇した。次いで「犯罪への悪用」が9.0ポイント、「真偽の判別が難しいコンテンツの生成」が8.9ポイント上昇した。業務の代替、創造性の低下、著作権侵害、偏向的・差別的なコンテンツ生成への懸念も軒並み上昇した。
生成AIを利用しない理由としては、「使い方が分からない、または習得が難しい」が63.5%で最多だった。「利用料金の負担が大きい」が59.2%、「自分に合ったサービスを選びにくい」が59.1%、「個人情報・プライバシー侵害への懸念」「倫理的な問題への懸念」がそれぞれ59.0%だった。
AIレコメンドサービスについては、肯定的な評価として「関心を反映したコンテンツを提供してくれる」との回答が、情報系コンテンツで80.3%、娯楽系コンテンツで84.4%と最も高かった。一方で、「予定より長時間利用してしまう」との否定的な回答も、情報系で75.4%、娯楽系で75.8%に上った。
サービス提供者への要望では、生成AI事業者に対し、「他人の人格権侵害につながる成果物を防ぐため、内部点検や通報手続きを整備する必要がある」との回答が81.3%で最多だった。AIレコメンドサービス事業者に対しては、「アルゴリズムによるコンテンツ選別基準の公開が必要」が79.3%で最も多かった。公共の利益に反する場合は政府の介入が必要とする回答も、生成AIサービスで75.4%、AIレコメンドサービスで74.9%と、いずれも高い水準だった。
この調査は「知能情報化基本法」に基づき、2018年から毎年実施している。対象は、スマートフォンとインターネットを日常的に利用する全国の18〜72歳の4324人。詳細な結果は、放送通信委員会のウェブサイト、統計庁のウェブサイト、情報通信政策研究院の人工知能サービス利用者向け政策サイトで確認できる。