Bitwiseが運用するHyperliquidの現物型ETF「BHYP」の純資産総額(AUM)が、ニューヨーク証券取引所(NYSE)への上場から8営業日で4000万ドル(約60億円)に達した。Hyperliquidには機関投資家の資金流入が続いており、大口投資家によるレバレッジをかけた買いも相場を支えている。
ブロックチェーンメディアのBeInCryptoが26日(現地時間)に報じたところによると、HYPEを巡っては機関投資家の資金流入が拡大している。これに加え、大口投資家が10倍のレバレッジをかけたロングポジションを構築し、上昇基調を後押ししたという。
BitwiseのCEO、ハンター・ホースリー氏は同日、BHYPの取引開始から90分で出来高が約1200万ドル(約18億円)に達したと明らかにした。上場から1週間余りでAUMが4000万ドルまで拡大したことについて、投資家のHyperliquidへのエクスポージャー需要の強さを示しているとの見方を示した。
資金流入の勢いも強い。Bitwiseによると、上場後最初の5営業日時点で、BHYPのAUMは3050万ドル(約45.8億円)、純流入額は2690万ドル(約40.4億円)、1日平均出来高は920万ドル(約13.8億円)だった。
オンチェーンデータ分析企業Arkhamは26日、BitwiseのETF投資家が直近1週間でHYPEを総額3590万ドル(約53億8500万円)相当購入したと発表した。これはETF設定初週と比べて18倍の規模に当たるとしている。
オンチェーンでの買いも続いた。Lookonchainによると、2時間で16万2367HYPEが追加購入され、金額は約1011万ドル(約15億1650万円)に上った。この結果、21日時点のBitwiseの保有量は72万3361HYPEに増加した。
同日には、いわゆる「クジラ」とされる投資家も強気姿勢を鮮明にした。Lookonchainが追跡するウォレット「0x3ed4」は、14万2754HYPE相当の10倍ロングポジションを構築した。規模は約910万ドル(約13億6500万円)で、清算価格は41.93ドル(約6289円)とされる。Lookonchainは、このウォレットが急騰局面に合わせてレバレッジロングを積み増したと指摘した。
HYPEの価格も堅調に推移した。同日の取引時間中には64.44ドル(約9666円)まで上昇し、その後は61.82ドル(約9273円)前後で取引された。直近7日間の上昇率は26%となっている。
なお、このウォレットは前日にも、Zcash(ZEC)で824万ドル(約12億3600万円)規模の10倍ロングポジションを構築していた。
Hyperliquidの現物型ETFを巡る競争も激しくなっている。21SharesはBitwiseのNYSE上場に先立ち、ナスダックにHyperliquid現物型ETF「THYP」を上場させた。GrayscaleもHYPE現物型ETFを申請しており、VanEckは米国と欧州でHYPE現物型ETFを投入する計画を示している。
Bitwiseは商品設計の差別化も打ち出している。BHYPでは、同社のオンチェーンソリューションを活用したネイティブステーキングを採用し、ファンドのウォレットアドレスも公開した。さらに、年間運用報酬の10%を発行体のバランスシート向けHYPE購入に充て、購入分は最低12カ月保有する仕組みとしている。
市場では、上場直後の資金流入が一過性に終わるのか、それとも継続するのかに関心が集まっている。今後は、競合各社が申請段階にある商品をどの程度のスピードで市場投入できるかに加え、機関投資家と大口資金の流入がHYPE需要の拡大につながるかが焦点となりそうだ。