XRPを巡るソーシャルメディア上の市場心理が再び悪化している。一方で、過去の値動きでは、こうした過度な悲観が短期的な底打ち局面と重なるケースも多いとして、反発の兆しとみる向きも出ている。
The Crypto Basicが5月26日(現地時間)に報じたところによると、市場分析プラットフォームのSantimentは、XRPに関する強気・弱気の言及比率が、恐怖局面に相当する水準まで低下したと明らかにした。
XRPは、主要暗号資産市場全体の軟調地合いを背景に、さえない値動きが続いている。ここ数週間は1.30ドル台半ばを中心に推移し、今月初めには1.50ドルまで上昇したものの、上値の重さが意識されて押し戻された。狭いレンジでのもみ合いが続くなか、個人投資家の期待感も急速にしぼんでいる。
Santimentによると、XRPの強気・弱気の言及比率は1.1まで低下した。これは直近3週間で最も低い水準で、弱気の言及1件に対し、強気の言及は1.1件にとどまる計算になる。
5月初めには、市場心理は一時的にFOMO(乗り遅れ懸念)の局面に傾いた。当時、XRPは月初の1週間で1.38ドルから1.50ドルへ反発したが、その後は先行き不透明感が強まり、市場心理も再び恐怖と懐疑が優勢な状態へ戻った。
注目されるのは、こうした悲観が必ずしも一段安につながってこなかった点だ。Santimentは、歴史的にみて、群集心理の悲観が強まる局面は局地的な底打ち局面でしばしば確認されると指摘した。あわせて示したチャートでも、今月は強い弱気心理が広がった後に、価格が落ち着く場面が複数回あったという。
Santimentは、この背景として短期筋の売りが一巡しやすい点を挙げる。強い恐怖が表れる場面では、短期の売り手の多くがすでに市場から離れているケースが多く、弱気発言が増えても、実際の売り圧力はむしろ弱まる可能性があると説明した。XRPが足元で1.35ドル前後で推移するなか、こうした状況が市場の悲観とは裏腹に反発余地を指摘する見方につながっている。
一方、中長期の値動きには慎重な見方もある。市場アナリストのアリ・マルティネズは、月足チャート上でXRPが価格チャネル内で推移しているとの見方を示した。XRPは2025年7月、チャネル上限を試す過程で過去最高値(ATH)の3.67ドルを記録したが、その後は同水準で押し戻され、下落基調に転じたという。
マルティネズは、XRPがこのチャネルに沿って推移する場合、中間水準に当たる0.73ドルを再び試す可能性があると指摘した。足元の水準からは46%超の下落余地を見込む計算になる。ただ、同氏はこの水準を次の上昇局面に向けた強い蓄積局面とも位置付けた。こうした見方は、市場アナリストのナイトを含む他の分析家の見解とも重なるとしている。
XRP市場では足元、短期的な心理改善による反発期待と、中長期的な調整リスクへの警戒が併存している。投資家心理は直近3週間で最も悪化したが、過去にはこうした恐怖局面が反発の起点となった例もある。一方で、月足チャネルの流れが維持されるなら、より低い価格帯を試す展開も否定できない。当面は、市場心理指標と価格チャネルの方向性が焦点となりそうだ。