XRP市場で大口投資家の動きが活発化している。Binanceから約1億7080万ドル相当のXRPが引き出され、1.35〜1.40ドル帯が下値支持として意識され始めた。現物ETFへの資金流入も続いており、市場では1.30ドルを維持できるか、さらに1.50ドルを回復できるかが次の焦点となっている。
Cointelegraphによると、22日にBinanceで確認された100万XRP超の大口出金は、合計で1億2200万XRPに達した。足元のレート換算では約1億7080万ドルに相当する。
CryptoQuantのデータでは、日次ベースで大口出金が1億XRPを超えたのは、2月初旬の2億7800万XRP以来。今回はXRPが1.35ドル前後で推移する局面で起きたため、市場の関心を集めた。
アナリストのアムル・タハ氏は、今回のポイントは出金が発生した価格帯にあると指摘する。2月9日の出金急増時はXRPが1.43ドル近辺で推移していたのに対し、22日の急増は1.35ドル水準で起きた。このため同氏は、1.35〜1.40ドル帯を「XRPで重要な観察ゾーン」と位置付けた。
取引所からの大規模な資金移動は、一般に大口保有者が資産を自己保管ウォレットへ移す動き、あるいはXRP関連の投資商品への配分拡大を示すものと受け止められる。市場に出回る売り圧力が和らぐ可能性があるためだ。
実際、XRPの現物ETFには16取引日連続で純流入が続き、累計流入額は1億1675万ドルとなった。
もっとも、価格はなおレンジ圏での推移が続く。XRPは2月初旬以降、1.30〜1.50ドルのレンジ内で方向感を欠く展開が続いており、市場では1.30ドルが短期的な下値のメドとみられている。
市場アナリストのチャートナード氏は、1.50ドルの上値抵抗を再び試すには、まず1.30ドルの支持を維持することが必要だと指摘。「1.30ドルはセーフティネットの役割を果たす」と述べた。
一方で、市場の視線は上値ブレイクの可否にも向かう。XRPは、2022年5月から2024年11月まで続いた長期レンジの上限だった0.68ドルを上抜けた後、2025年1月にかけて3.40ドルまで約400%上昇した経緯がある。
足元でも、出来高を伴って1.50ドルを明確に上抜ければ、同様の上昇局面が再現される可能性があるとの見方が出ている。
変動率を示すテクニカル指標にも注目が集まる。ボリンジャーバンドは2024年半ば以降で最も狭い水準に縮小しており、過去の類似局面ではXRP価格が58〜82%上昇したケースがあった。
同じパターンが繰り返されれば、2.33ドルまで上昇余地が広がるとの見方もある。
ただ、短期的には1.40〜1.50ドル帯の上値抵抗はなお重い。アナリストのクリプト・パテル氏は現在の水準を「最良の買い集積ゾーン」と評価する一方、本格的な上昇には上値抵抗の突破を確認する必要があるとの見方を示した。
市場では、大口出金で浮き彫りになった需給改善と現物ETFへの資金流入が、1.30ドルの維持と1.50ドル突破につながるかを見極めようとしている。