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XRPが1.35ドル前後で軟調に推移するなか、コミュニティでは開発者の強気姿勢を巡る議論が再び熱を帯びている。EasyAの共同創業者が5年以内に1000ドルへ到達する可能性に言及した一方で、機関需要やオンチェーンデータといった検証可能な根拠に乏しいとして、懐疑的な見方も広がっている。

ブロックチェーンメディア「The Crypto Basic」によると、Digital Asset Investorは25日(現地時間)、XRPの値動きが冴えない局面でも、開発者の間では前向きな見方が強まっていると指摘した。

同氏は、XRPを取り巻く雰囲気がこれまでの市場サイクルとは異なると評価した。強気の見方は一部の著名人に限らず、X(旧Twitter)上の複数の開発者アカウントにも広がっているという。ほかのXRPインフルエンサーも、エコシステムのビルダーの間で前向きな兆しが出ていると伝えている。こうした見方は、XRP Ledger(XRPL)の採用拡大や規制の明確化、機関需要の拡大への期待を背景にしている。

ただ、コミュニティ内では裏付け不足を指摘する声も少なくない。XRPは足元で1.35ドル前後で取引されており、直近1週間で約2%、1カ月で約5%下落した。価格が弱含むなか、開発者心理だけが先行しているとの見方も出ている。

X上のユーザーであるディモンは、XRPLの実際の開発状況を示す指標が乏しいなかで、期待先行の議論が広がっていると批判した。別のユーザー、ケビン・ウォルシュも、「信じてほしい」という類いの主張に近いとして、検証可能な機関需要やオンチェーンデータが伴っていないと指摘。コミュニティで再び広がる「XRPは3桁に達する」との見通しにも否定的な立場を示した。

今回の強気論が再燃した背景には、EasyA共同創業者のドム・コック氏とフィル・クァク氏の兄弟による発言がある。両氏はポッドキャスト「Rollup」に出演し、XRPが5年以内に1000ドルへ到達し得ると主張した。XRPは10ドルすら超えにくいとする懐疑論に反論し、暗号資産市場は伝統的なバリュエーションの枠組みでは測れない動きを見せることが多いほか、XRPのユースケースが長期的な成長を支える可能性があると述べた。

もっとも、現在の価格水準から1000ドルに達するには、約740倍の上昇が必要となる。この見通しはコミュニティ内の意見を改めて二分した。批判的な立場からは、仮にこの水準が実現すれば、XRPは世界有数の金融資産規模に達しかねないとの指摘も出ている。一方で両氏は、デジタル資産市場はこれまでも市場予想を大きく上回る動きを繰り返してきたとして、ビットコインを例に挙げた。

今回の論争は、XRPコミュニティで繰り返されてきた「期待」と「検証要求」のせめぎ合いを改めて浮き彫りにしている。XRPは規制面の懸念が和らぐたびに機関採用への期待が高まってきたが、実際の価格動向は、利用拡大や資金流入がどこまで確認できるかに左右されてきた。開発者の強気見通しが市場で説得力を持つには、具体的なプロジェクトの進捗や台帳利用の拡大など、確認可能な指標が欠かせない。

足元ではXRPが1.35ドル前後で伸び悩んでいることもあり、価格低迷とデータ不足を理由に強気論へ反論する声は根強い。市場の関心は、期待先行の議論そのものよりも、実需やネットワーク活動の拡大を示す材料が現れるかどうかに移りつつある。

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