ChatGPTは前年比で約600億件の訪問増を記録した。画像=Sensor Tower

Sensor Towerは5月26日、世界のWebトラフィックの変化や生成AIプラットフォームの伸長、国別のローカルプラットフォームの存在感などをまとめたレポートを公表した。2025年のWeb総訪問数は約8兆件と前年比1.8%減だった一方、生成AI関連サービスは大きく伸びた。ChatGPTは訪問数を約600億件積み増し、サイト訪問数で世界6位に浮上した。

レポートによると、2025年のWeb利用時間は約1兆6000億時間で、前年から5%減少した。Sensor Towerは、オフライン活動の回復に加え、モバイルアプリ利用比率の上昇を背景に、米国、日本、西欧などの主要市場でWeb利用時間が減少したと分析している。

一方で、新興国市場では成長も続いた。インドはセッション数が7%増加し、ベトナムは利用時間が6.3%伸びた。ブラジル、インドネシア、韓国は全体として横ばいだった。

デバイス別では、2025年1〜3月期時点でモバイルがWeb訪問数の過半を占めた。なかでもフランス、ドイツ、シンガポール、アラブ首長国連邦(UAE)でモバイル比率の上昇が目立った。

ただ、利用時間ベースではデスクトップが優勢だった。長時間の情報探索や没入型コンテンツの消費需要を背景に、全体の70%超を占めた。

グローバルのWeb市場では、Google SearchとYouTubeが2025年に合計1兆6000億件超の訪問を集め、1位と2位を占めた。モバイルアプリ、モバイルWeb、デスクトップWebを横断して純ユーザー数を計測する「実オーディエンス」でも、Googleが月平均29億人で首位だった。

国別では、韓国と日本でローカルプラットフォームの強さが際立った。実オーディエンスベースで韓国はNaverが全プラットフォーム首位となり、日本ではYahoo! JAPANが2位に入った。

生成AIは、グローバルWeb市場における最大の成長要因となった。ChatGPTは2025年に訪問数が前年比で約600億件増え、世界のサイト訪問ランキングで6位に上昇した。利用時間も217億時間増加し、全Webサイトで最大の増加幅を記録した。

このほか、Gemini、DeepSeek、Claude、Grok、Perplexityといった主要AIプラットフォームも、訪問数の伸びが大きい上位10サイトに入った。カテゴリ別でもAIアシスタントの訪問数は前年比86%増と大きく伸びた一方、教育・トレーニングは7%減、ニュースは6%減となり、情報探索の需要がAIへ移りつつあることが浮き彫りになった。

ChatGPTの生成回答で主な引用元となった分野は、職業・教育が16%で最多。以下、ソフトウェアが15%、ニュースが10%、法律・政府が9%、ブログが7%、ショッピングが6%、金融サービスが5%で続いた。

Sensor Towerは今回のレポートについて、AIアシスタントが単なる検索ツールを超え、消費の意思決定や金融判断、規制理解を支援する「信頼を基盤とするインターフェース」へ進化しつつある流れを示したと分析している。

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