ビットコイン(BTC)が週足終値で7万4400ドルを上回り、中長期の強気基調を維持したとの見方が出ている。アナリストのシコデリックは、この価格帯を長い時間軸でみた重要なサポート水準と位置付け、6月に9万ドル台を回復する可能性があると指摘した。
ブロックチェーンメディア「The Crypto Basic」によると、ビットコインは25日(現地時間)時点で前週の取引を7万7020ドルで終えた。週中には一時7万4156ドルまで下落したが、その後は持ち直した。
シコデリックは今回の下落について、主要サポート帯の再テストとの見方を示した。7万4400ドルは直近の相場構造を左右する重要な価格帯で、週足終値がこの水準を上回ったことは、上位足での強気地合いがなお崩れていないことを示すとした。
この水準を重視する背景として、過去の上昇局面で似た値動きが見られた点も挙げた。強気相場でサポート帯を維持した後に大きく上昇した例があり、2025年11月にもこのゾーンを守った後、12月に6万2000ドル近辺から10万8000ドルまで急伸したという。
市場の関心は、今週の短期的な値動きと6月の方向感に移っている。シコデリックは、今週もう一段の調整が入る可能性があるとみており、7万4400ドル近辺、あるいは一時的にこれを下回る場面もあり得るとした。
そのうえで、こうした値動きは流動性を取り込む動きとなり、弱い買いポジションを振るい落とした後、サポートが維持されれば価格は速やかに持ち直す可能性があると分析した。
このシナリオが実現すれば、6月は一段高に向かう可能性がある。流動性の整理とテクニカル面の強気基調が重なれば、より高い価格帯を試す展開になり得るとして、上値の目安に9万ドル台を挙げた。現在の7万7000ドル台からみると、16%超の上昇余地がある計算になる。
この見方は、XWIN Researchが9万3000ドル近辺の重要性を指摘した分析とも重なる。
大局的な底打ち判断についても言及した。シコデリックは「マクロの底はすでに形成された」との見方を示している。他の市場アナリストの間でも同様の認識があり、2月の6万ドルが底だったとみる向きが代表例として挙げられる。
実際、ビットコインは2025年の安値だった7万4400ドルを今年初めに下回り、6万ドルまで下落した。その後は反発し、2025年の安値水準を回復したうえで、今月初めには8万2800ドルまで上昇し、地合いの転換を示したという。
テクニカル指標にも持ち直しの兆しが出ている。相対力指数(RSI)は50近辺を維持し、RSIベースの移動平均線を上回る推移が続く。足元のRSIは46.15で、過熱感はなお限定的なことから、追加上昇の余地が残るとの解釈が可能だ。
移動平均収束拡散法(MACD)のヒストグラムも、足元の短期調整局面で緑色の棒が続いており、強気モメンタムが完全には失われていないことを示している。
一方、売買参加が力強く膨らんでいるわけではない。直近24時間の出来高は13%減少しており、ビットコインが7万4400ドルのサポートを再テストする局面では、短期的な値動きが荒くなる可能性もある。市場では、今週の調整の有無に加え、6月に9万ドル台の回復を試す動きが現実味を帯びるかどうかが注目されている。
シコデリックは「今週は7万4400ドルを上回って週を終え、上位足の強気構造を維持した。これは2025年の年次安値を回復した後のBOS再テストに当たる。その後、来週は下方向への突っ込みが起きる可能性が高い」との見方を示した。